2024年のドラフトは大きく失敗した球団はなかったと思う。
セ・リーグで高評価したのは中日。チーム状況を考えて低評価としたのはDeNA・広島とした。
読売ジャイアンツ
指名選手
支配下
順位 | 選手名 | 守備 | 所属 | 指名順 |
1位 | 石塚 裕惺 | 内野手 | 花咲徳栄 | 5 |
2位 | 浦田 俊輔 | 内野手 | 九州産業大 | 24 |
3位 | 荒巻 悠 | 内野手 | 上武大 | 25 |
4位 | 石田 充冴 | 投手 | 北星学園大附 | 48 |
5位 | 宮原 駿介 | 投手 | 東海大学静岡 | 49 |
育成
順位 | 選手名 | 守備 | 所属 | 指名順 |
1位 | 坂本 達也 | 捕手 | 富士大 | 81 |
2位 | 堀江 正太郎 | 投手 | 文星芸大附 | 82 |
3位 | 鈴木 圭晋 | 投手 | 横浜創学館 | 101 |
4位 | 吹田 志道 | 投手 | 弘前学院聖愛 | 102 |
5位 | 西川 歩 | 投手 | 山村学園 | 111 |
6位 | 竹下 徠空 | 内野手 | 明徳義塾 | 112 |
評価:B
金丸 夢斗(関西大)投手を抽選で外し、当ブログでも高校生ナンバーワン野手と評価していた石塚 裕惺(花咲徳栄)選手が1位指名となった。そして2位では、守備、走塁で即戦力が期待できる遊撃手の浦田 俊輔(九州産業大)選手。3位でもスラッガータイプの荒巻 悠(上武大)選手。とタイプの異なる内野手が上位を占め、3位指名まで内野手であった事は、賛否両論あるが、当ブログでは「賛」と評価している。
同年代の門脇選手、泉口選手、中山選手がいるが、坂本選手のベンチスタートも来期は更に増えてくると予想される事や、今季初の全試合出場を達成した吉川選手も怪我が多いタイプである事を考えると、1年目から浦田選手の活躍に期待したい。
4位には素材型投手枠で右腕投手の石田 充冴(北星学園大附高)投手、5位には、準即戦力で宮原 駿介(東海大静岡キャンパス)投手を獲得する事ができた。宮原投手は当ブログでは、2、3位で指名されるレベルと評価していた選手。早い段階での活躍を期待したい。
育成では2位以降は堀江 正太郎(文星芸大附)投手や西川 歩(山村学園)投手ら高校生となった。
全体的には良いドラフトと思うが、菅野投手がいなくなることを考えると、6位で吉鶴 翔瑛(法政大)投手や児玉 悠紀(青山学院)投手らを準即戦力枠で指名しても良かったと思う。
阪神タイガース
指名選手
支配下
順位 | 選手名 | 守備 | 所属 | 指名順 |
1位 | 伊原 陵人 | 投手 | NTT西日本 | 5 |
2位 | 今朝丸 裕喜 | 投手 | 報徳学園 | 22 |
3位 | 木下 里都 | 投手 | KMG | 27 |
4位 | 町田 隼乙 | 捕手 | BCリーグ・埼玉 | 46 |
5位 | 佐野 太陽 | 内野手 | NOリーグ・富山 | 51 |
育成
順位 | 選手名 | 守備 | 所属 | 指名順 |
1位 | 工藤 泰成 | 投手 | ILplus・徳島 | 79 |
2位 | 嶋村 麟士朗 | 捕手 | ILplus・高知 | 84 |
3位 | 早川 太貴 | 投手 | くふうハヤテ | 99 |
4位 | 川﨑 俊哲 | 内野手 | NOリーグ・富山 | 104 |
評価:B
金丸 夢斗(関西大)投手を抽選で外し、同じ左腕の伊原陵人(NTT西日本)投手が1位指名。そして、2位に当ブログで高校ナンバーワン投手と評価していた今朝丸 裕喜(報徳学園)投手、3位に社会人の木下 里都(KMGホールディングス)投手と巨人とは逆に3位指名までは投手となった。
伊原投手は、即戦力での先発候補、今朝丸投手は、未来のエース候補、木下投手は中継ぎで期待ができ投手層は厚みを増した。
一方、補強ポイントだった捕手は4位で高卒3年目で強肩強打の町田 隼乙(埼玉武蔵ヒートベアーズ)選手。中劇手には5位で佐野 大陽(富山GRNサンダーバーズ)選手を指名。
補強ポイントを抑えた指名となったが、今朝丸投手以外は育成を含めて社会人・独立リーグの選手となった。昨年も高校投手は指名していない事もあり、ソフトバンクに育成7位で指名された津嘉山 憲志郎(神戸国際大付)投手などの高校生投手を育成で指名しても良かったと思う。
横浜DeNAベイスターズ
指名選手
支配下
順位 | 選手名 | 守備 | 所属 | 指名順 |
1位 | 竹田 祐 | 投手 | 三菱重工W | 5 |
2位 | 篠木 健太郎 | 投手 | 法政大 | 20 |
3位 | 加藤 響 | 内野手 | ILplus・徳島 | 29 |
4位 | 若松 尚輝 | 投手 | ILplus・高知 | 44 |
5位 | 田内 真翔 | 内野手 | おかやま山陽 | 53 |
6位 | 坂口 翔颯 | 投手 | 國學院大 | 66 |
育成
順位 | 選手名 | 守備 | 所属 | 指名順 |
1位 | 小針 大輝 | 内野手 | 日本鶴ヶ丘 | 77 |
2位 | 吉岡 暖 | 投手 | 阿南光 | 86 |
3位 | 金渕 光希 | 投手 | 八戸工大一 | 98 |
評価:C
金丸 夢斗(関西大)投手を抽選で外し、竹田 祐(三菱重工West)投手を1位指名。上位候補と予想はしていたが、1位指名はサプライズだったと感じる。2位に篠木 健太郎(法政大)投手、4位に若松 尚輝(高知ファイティングドッグス)投手。そして、春に肘の故障で評価を下げた6位の坂口 翔颯(國學院大)投手と即戦力と呼べる4投手を指名することができたが、1年目からどれだけ活躍できるかは未知数。
3位の加藤 響(徳島インディゴソックス)選手は、東洋大学4年生。野球部では1年時から活躍するも3年時で退部。大学に在籍しながら徳島に入団し4番遊撃手として活躍。森選手と切磋琢磨してほしい。
高校生は、5位に田内 真翔(おかやま山陽)選手、育成3選手となった。
やや即戦力投手に比重を置きすぎた印象だ。結果、右腕投手ばかりとなってしまった点で当ブログの評価は「C」とした。
吉鶴 翔瑛(法政大)投手や児玉 悠紀(青山学院)投手らの左腕投手や、柴崎 聖人(大阪経済大)選手のような俊足の野手を指名しても良かったと思う。
広島東洋カープ
指名選手
支配下
順位 | 選手名 | 守備 | 所属 | 結果 |
1位 | 佐々木 泰 | 内野手 | 青山学院大 | 5 |
2位 | 佐藤 柳之介 | 投手 | 富士大 | 18 |
3位 | 岡本 駿 | 投手 | 甲南大 | 31 |
4位 | 渡邉 悠斗 | 内野手 | 富士大 | 42 |
5位 | 菊地 ハルン | 投手 | 千葉学芸 | 55 |
育成
順位 | 選手名 | 守備 | 所属 | 指名順 |
1位 | 小船 翼 | 投手 | 知徳 | 75 |
2位 | 竹下 海斗 | 投手 | 敦賀気比 | 88 |
3位 | 安竹 俊喜 | 捕手 | 静岡大 | 96 |
評価:C
事前に1位指名を公表していた宗山 塁(明治大)選手を抽選で外し、長打力のある佐々木 泰(青山学院大)選手の1位指名1位指名。そして4位にも長打力のある渡邉 悠斗(富士大)選手と補強ポイントの長距打者を指名できた。
2位では先発タイプで即戦力が期待できる佐藤 柳之介(富士大)を指名できた。岡本 駿(甲南大)投手は、大学入学後に投手転向、5位の菊地 ハルン(千葉学芸)投手と共に素材型。更に、当ブログでは支配下での指名を予想していた小船 翼(知徳)投手も育成1位で指名でき、将来性も楽しみ。
将来性豊かな選手を獲得できたが、即戦力は未知数。
外野のレギュラーに若手がいないことからも、指名漏れした柴崎 聖人(大阪経済大)選手や、1位指名の段階で西武から2位された渡部 聖弥(大阪商業大)選手のような俊足の外野手を指名しても良かったと思う。
東京ヤクルトスワローズ
指名選手
支配下
順位 | 選手名 | 守備 | 所属 | 指名順 |
1位 | 中村 優斗 | 投手 | 愛知工業大 | 1 |
2位 | モイセエフ・ニキータ | 外野手 | 豊川 | 16 |
3位 | 荘司 宏太 | 投手 | セガサミー | 33 |
4位 | 田中 陽翔 | 内野手 | 健大高崎 | 40 |
5位 | 矢野 泰二郎 | 捕手 | ILplus・愛媛 | 57 |
育成
順位 | 選手名 | 守備 | 所属 | 指名順 |
1位 | 根岸 辰昇 | 内野手 | 米国の大学 | 73 |
2位 | 廣澤 優 | 投手 | ILplus・愛媛 | 89 |
3位 | 下川 隼佑 | 投手 | オイシックス | 95 |
4位 | 松本 龍之介 | 捕手 | 堺シュライクス | 105 |
評価:B
1位では中村 優斗(愛知工業大)投手の単独指名に成功。1年目からローテーションを任せられそうだ。3位の荘司 宏太(セガサミー)投手も1年目から、中継ぎで活躍できそうだと予想している。
2位のモイセエフ・ニキータ(豊川)選手、4位の田中陽翔(健大高崎)選手は、未来の主軸候補として期待ができる。
5位の矢野 泰二郎(愛媛マンダリンパイレーツ)選手、育成4位の松本 龍之介(堺シュライクス)選手の独立リーグの捕手は楽しみな存在だ。
高校生の投手に好素材が多い中で、育成を含めて1名でも指名しても良かったと思う。
中日ドラゴンズ
指名選手
支配下
順位 | 選手名 | 守備 | 所属 | 指名順 |
1位 | 金丸 夢斗 | 投手 | 関西大 | 1 |
2位 | 吉田 聖弥 | 投手 | 西濃運輸 | 14 |
3位 | 森 駿太 | 内野手 | 桐蔭学園 | 35 |
4位 | 石伊 雄太 | 捕手 | 日本生命 | 38 |
5位 | 高橋 幸佑 | 投手 | 北照 | 59 |
6位 | 有馬 恵叶 | 投手 | 聖カタリナ | 62 |
育成
順位 | 選手名 | 守備 | 所属 | 指名順 |
1位 | 中村 奈一輝 | 内野手 | 宮崎商業 | 71 |
2位 | 井上 剣也 | 投手 | 鹿児島実業 | 91 |
評価:A
1位指名で4球団が重複した左腕の金丸 夢斗(関西大)選手を抽選の末、指名権を獲得。更に2位にも吉田 聖弥(西濃運輸)投手と課題だった投手力の強化に成功した。4位の石伊 雄太(日本生命)選手も守備力が高い捕手で即戦力の期待できる。
3位には強打の森 駿太(桐蔭学園)選手、育成1位の中村 奈一輝(宮崎商業)選手は守備力が魅力の遊撃手と将来性あり。
5位の高橋 幸佑(北照)選手はU18の合宿で評価が高かった左腕投手。6位の有馬 恵叶(聖カタリナ)投手は、今夏に急成長。育2位の井上 剣也(鹿児島実)投手も1年生からベンチ入りするなど、潜在能力の高い選手を獲得する事ができた。
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