2024年のドラフトは大きく失敗した球団はなかったと思う。
パ・リーグで高評価したのは西武、楽天。チーム状況を考えて低評価としたのはオリックスとした。
福岡ソフトバンクホークス
指名選手
支配下
順位 | 選手名 | 守備 | 所属 | 結果 |
1位 | 村上 泰斗 | 投手 | 神戸弘陵 | 11 |
2位 | 庄子 雄大 | 内野手 | 神奈川大 | 23 |
3位 | 安徳 駿 | 投手 | 富士大 | 26 |
4位 | 宇野 真仁朗 | 内野手 | 早稲田実業 | 47 |
5位 | 石見 颯真 | 内野手 | 愛知工大名電 | 50 |
6位 | 岩崎 峻典 | 投手 | 東洋大 | 68 |
育成
順位 | 選手名 | 守備 | 所属 | 指名順 |
1位 | 古川 遼 | 投手 | 日本学園 | 80 |
2位 | 曽布川 ザイレン | 内野手 | 浜松商業 | 83 |
3位 | 大友 宗 | 捕手 | BCリーグ・茨城 | 100 |
4位 | 広瀬 結煌 | 内野手 | 市立松戸 | 103 |
5位 | 河野 伸一朗 | 投手 | 宮崎学園 | 110 |
6位 | 川口 冬弥 | 投手 | ILplus・徳島 | 113 |
7位 | 津嘉山 憲志郎 | 投手 | 神戸国際大附 | 117 |
8位 | 相原 雄太 | 投手 | 仙台大 | 118 |
9位 | 岡田 皓一朗 | 投手 | 大阪商業大 | 119 |
10位 | 漁府 輝羽 | 外野手 | 東北福祉大 | 120 |
11位 | 木下 勇人 | 外野手 | 千葉経大附 | 121 |
12位 | 熊谷 太雅 | 投手 | 東陵 | 122 |
13位 | 塩士 暖 | 投手 | 門前 | 123 |
評価:B
2度の抽選を外し、高校生の好素材右腕 村上 泰斗(神戸弘陵高)投手を1位で指名。2位に庄子 雄大(神奈川大)選手は俊足が武器の遊撃手。4位に右打ちの宇野真仁朗(早稲田実高)選手、5位に左打の石見颯真(愛工大名電高)選手と未来のクリーンナップ候補。
3位で安徳 駿(富士大)投手、6位で岩崎 峻典投手(東洋大)は、素材型の大学生投手。パ・リーグ王者の余裕を感じる支配下指名だった。
育成でも5位の河野 伸一朗(宮崎学園)投手は昨夏甲子園にエースナンバーで出場するも、3年時は怪我等もあり登板回避。7位で指名した津嘉山 憲志郎(神戸国際大附)投手も、昨年秋にトミー・ジョン手術を受け登板なしと2年時に好評価を得ていた選手も育成で指名。
北海道日本ハムファイターズ
指名選手
支配下
順位 | 選手名 | 守備 | 所属 | 指名順 |
1位 | 柴田 獅子 | 投手 | 福岡大附大濠 | 8 |
2位 | 藤田 琉生 | 投手 | 東海大相模 | 21 |
3位 | 浅利 太門 | 投手 | 明治大 | 28 |
4位 | 清水 大暉 | 投手 | 前橋商業 | 45 |
5位 | 山縣 秀 | 内野手 | 早稲田大 | 52 |
6位 | 山城 航太郎 | 投手 | 法政大 | 67 |
育成
順位 | 選手名 | 守備 | 所属 | 指名順 |
1位 | 川勝 空人 | 投手 | 生光学園 | 78 |
2位 | 澁谷 純希 | 投手 | 帯広農業 | 85 |
評価:B
宗山 塁(明治大)選手を抽選で外したものの、二刀流が可能な柴田 獅子(福岡大附大濠)選手を1位指名。大谷選手のように二刀流にチャレンジさせるか注目が集まる。
2位には左腕の藤田 琉生(東海大相模)選手、4位には右腕の清水 大暉(前橋商業)選手と190cm超えの大型投手を連続指名。大学生投手で3位の浅利 太門(明治大)選手や6位の山城 航太郎(法政大)投手も伸びしろ十分。
数年後に投手王国も期待できる。
野手陣は、5位で山縣秀(早稲田大)選手を指名。守備は即戦力。
かなり将来性に偏っているが、将来性が高く評価はBとした。
千葉ロッテマリーンズ
指名選手
支配下
順位 | 選手名 | 守備 | 所属 | 指名順 |
1位 | 西川 史礁 | 外野手 | 青山学院大 | 1 |
2位 | 宮崎 竜成 | 内野手 | ヤマハ | 19 |
3位 | 一條 力真 | 投手 | 東洋大 | 30 |
4位 | 坂井 遼 | 投手 | 関東第一 | 43 |
5位 | 廣池 康志郎 | 投手 | 東海大学九州 | 54 |
6位 | 立松 由宇 | 内野手 | 日本生命 | 65 |
育成
順位 | 選手名 | 守備 | 所属 | 指名順 |
1位 | 谷村 剛 | 内野手 | 和歌山東 | 76 |
2位 | 茨木 佑太 | 投手 | 帝京長岡 | 87 |
3位 | 長島 幸佑 | 投手 | 富士大 | 97 |
評価:B
課題の外野手では、西川 史礁(青山学院大)選手を1位で指名権を獲得できた事が大きい。昨年は度会(現:DeNA)を外していた。さらに2位では、当ブログでもノーマークだった走・攻・守の三拍子がそろった宮崎 竜成(ヤマハ)選手を指名。この順位で指名されたことからもロッテでは即戦力としての期待が伺える。6位の立松 由宇(日本生命)選手も打力が高い内野手。しかし大卒4年目の社会人。プロ入りを決断するか注目が集まる。
投手陣は、3位で長身右腕の一條 力真(東洋大)投手、5位で大学で廣池 康志郎(東海大九州)投手と大卒投手を指名しているがどちらも素材型。4位で指名した坂井 遼(関東一)投手と共に時間はかかりそうだ。
東北楽天ゴールデンイーグルス
指名選手
支配下
順位 | 選手名 | 守備 | 所属 | 指名順 |
1位 | 宗山 塁 | 内野手 | 明治大 | 1 |
2位 | 德山 一翔 | 投手 | 環太平洋大 | 17 |
3位 | 中込 陽翔 | 投手 | ILplus・徳島 | 32 |
4位 | 江原 雅裕 | 投手 | 日鉄ステレンス | 41 |
5位 | 吉納 翼 | 外野手 | 早稲田大 | 56 |
6位 | 陽 柏翔 | 内野手 | BCリーグ・茨城 | 64 |
育成
順位 | 選手名 | 守備 | 所属 | 指名順 |
1位 | 岸本佑也 | 内野手 | 奈良大附 | 74 |
評価:A
5球団競合した宗山 塁(明治大)選手を抽選の末、指名権を獲得できたのは大きい。宗山選手に取ってみても、1位指名を公表していた広島より、活躍の場が増えそうだ。
2位の徳山 一翔(環太平洋大)投手は即戦力で先発を期待できる左腕。更に3位の中込 陽翔(徳島インディゴソックス)投手、4位の江原 雅裕(日鉄ステンレス)投手は共に中継ぎでの即戦力が期待できそうだ。
5位の吉納 翼(早稲田大)選手は長打力のある外野手。6位の脚が武器の陽 柏翔(茨城アストロプラネッツ)選手は走力が武器の内野手。
育成では、強肩遊撃手の岸本 佑也(奈良大附)選手のみとなったが、育成でもよいので将来を見据えた指名があっても良かったのではと思う。
ただ、補強ポイントを力のある選手を指名出来ているため「A」評価とした。
オリックス・バファローズ
指名選手
支配下
順位 | 選手名 | 守備 | 所属 | 指名順 |
1位 | 麦谷 祐介 | 外野手 | 富士大 | 5 |
2位 | 寺西 成騎 | 投手 | 日本体育大 | 15 |
3位 | 山口 廉王 | 投手 | 仙台育英 | 34 |
4位 | 山中 稜真 | 捕手 | 三菱重工E | 39 |
5位 | 東山 玲士 | 投手 | ENEOS | 58 |
6位 | 片山 楽生 | 投手 | NTT東日本 | 63 |
育成
順位 | 選手名 | 守備 | 所属 | 指名順 |
1位 | 今坂 幸暉 | 内野手 | 大阪学院大高 | 72 |
2位 | 清水 武蔵 | 内野手 | BCリーグ・栃木 | 90 |
3位 | 上原 堆我 | 投手 | 花咲徳栄 | 94 |
4位 | 寺本 聖一 | 外野手 | 広島経済大 | 106 |
5位 | 田島 光祐 | 捕手 | BCリーグ・信濃 | 109 |
6位 | 乾 健斗 | 投手 | 霞ヶ浦 | 114 |
評価:C
西川選手を外して同じ外野手の麦谷 祐介(富士大)選手を1位で指名。走守ではセンターでの即戦力が期待される。長打力を含めて打はどこまで通用するか?2位の寺西 成騎(日本体育大)投手、5位の東山 玲士(ENEOS)投手、6位の片山 楽生(NTT東日本)投手と即戦力が期待できそうだ。
3位の山口 廉王(仙台育英)投手や育成1位の今坂 幸暉(大阪学院大高)選手は将来性あり。
投手陣は充実したように見えるが、寺西投手は故障が多かったり、東山投手や片山投手は社会人。一方、即戦力が望める野手は1位の麦谷選手、捕手で4位の山中 稜真(三菱重工East)選手のみとなった。
指名できた選手は好選手が多いものの、投手は右腕のみ、課題は野手(打撃)だと思う点もありC評価とした。
埼玉西武ライオンズ
指名選手
支配下
順位 | 選手名 | 守備 | 所属 | 指名順 |
1位 | 齋藤 大翔 | 内野手 | 金沢 | 11 |
2位 | 渡部 聖弥 | 外野手 | 大阪商業大 | 13 |
3位 | 狩生 聖真 | 投手 | 佐伯鶴城 | 36 |
4位 | 林 冠臣 | 外野手 | 日本経済大 | 37 |
5位 | 篠原 響 | 投手 | 福井工大附福井 | 60 |
6位 | 龍山 暖 | 捕手 | エナジック | 61 |
7位 | 古賀 輝希 | 内野手 | 千曲川クラブ | 69 |
育成
順位 | 選手名 | 守備 | 所属 | 指名順 |
1位 | 冨士 大和 | 投手 | 大宮東 | 70 |
2位 | 佐藤 太陽 | 内野手 | 神奈川大 | 92 |
3位 | ラマルギービンラタナヤケ | 内野手 | 大阪桐蔭 | 93 |
4位 | 佐藤 爽 | 投手 | 星槎道都大 | 107 |
5位 | 澤田 遥斗 | 外野手 | 京都国際 | 108 |
6位 | 福尾 遥真 | 内野手 | 学法石川 | 115 |
7位 | ウメビンユオオケム明 | 外野手 | 旭川志峯 | 116 |
評価:A
1位指名を2度外したものの、1位で斎藤 大翔(金沢)選手を指名。高校生の遊撃手では、守備はNo1だと当ブログでは評価をしている。更に2位では、渡部 聖弥(大阪商業大)選手と即戦力野手を指名。
4位の林 冠臣(日本経済大)選手は素材型の台湾出身スラッガーで、7位の古賀 輝希(千曲川硬式野球クラブ)選手も長打力のある内野手だ。即戦力とまでは言えないが、現有戦力には大きな刺激になってきそうだ。
6位の龍山 暖(エナジック)選手も高校生の遊撃手では、守備はNo1だと当ブログでは評価をしている。
3位の狩生 聖真(佐伯鶴城高)投手は5位の篠原 響(福井工大福井)投手と将来性豊かな高校生投手を指名。育成でもラマルギービンラタナヤケ(大阪桐蔭)選手や、ウメビンユオオケム明(旭川志峯)選手など楽しみな選手が多い。
即戦力は渡部選手のみとなった。ただ、補強ポイントが多すぎるなか、中途半端な指名にならず、開き直って将来を見据えた指名ができたと思う。
完読!ありがとうございます!
皆さんは今ドラフトをどのように評価しますか?