26年の各地区推薦校は、どこも出場の可能性を感じさせる要素を持っています。そのため、例年以上に当日のプレゼン次第で結果が大きく変わりそうだが、皆さんは、どの高校が選ばれると予想していますか?

センバツ特集
2026年 春のセンバツ甲子園(第98回)特集 2026年3月に開催される「第98回選抜高等学校野球大会」に関する記事をまとめたページです。出場校や優勝校の予想、歴代の成績やドラフト...

現チームの評価(秋季の成績)

 地区大会進出

秋季地区大会進出校

勝敗にこだわらず多角的に出場校を選ぶセンバツ大会・・・」と選考基準の中にあるが、やはり戦力も検討材料として重要な要素だ。

21世紀枠校の甲子園での白星が10年以上もないが、これまで北海道・東京を除いても秋季の地区大会に進出している高校が最低1校が選出されているが26年度は秋季地区大会進出校から選出されるか?

26年秋季地区大会に進出したのは、名寄支部で優勝し北海道大会に出場した「士別翔雲(北海道)」を除くと、「名取北(宮城)」、「若狭(福井)」、「山口県鴻城(山口)」、「長崎西(長崎)」の4校。

実績No1「長崎西

そのうち実績でNo1と言えるのが「長崎西」。準優勝した長崎県大会決勝では「長崎日大」相手に先制しながらも終盤に逆転され1-3の惜敗。先発した坂田 啓太郎選手が被安打4、四死球1、奪三振7と好投するも失策がからみチームは3失点だった。甲子園出場経験のある「海星」にも勝利しているが、エースの熊 寛生投手が延長10回を一人で投げ抜く力投だった。

九州地区大会では、佐賀1位の「唐津商」に8-2の8回コールド勝ち、準々決勝では、明治神宮大会を制した「九州国際大付」に5-0で敗れ、九州8強だった。

尚、神宮枠が追加された為、「長崎西」を含めた九州8強が一般枠選考の対象になってくると予想される。

他3校は大敗あり

名取北」は県大会で25年夏準優勝校の「東北学院榴ヶ岡」に9-2の7回コールド勝ち。敗れはしたものの東北大会で「鶴岡東(山形3位)」に1-3の惜敗と強豪と互角に戦える力はみせているものの、「仙台育英」相手に1-11でコールド負けを記録している。

若狭」は甲子園経験のある「福井工大福井」に勝利し、県準優勝をしているものの、「敦賀気比」相手には5-13、新潟2位の「中越」にも3-11でコールド負けと大敗が続いてしまった。

山口県鴻城」は県大会で優勝した「下関国際」に1-11で6回コールド負けしているものの、3位決定戦では、中国大会で準優勝した「高川学園」に勝利している。

 強豪校相手に惜敗

都道府県大会での敗退校

士別翔雲」は、北海道大会準優勝の「白樺学園」に0-1の惜敗。先発した1年生左腕の合田 快投手は8回無失点。北海道大会3試合(14回 2/3)に登板し無失点と好投している。

上尾(埼玉)」は、「浦和学院」に先制するも終盤に逆転され3-4の惜敗だった。

高知農業(高知)」も「明徳義塾」に先制するも10回延長で逆転され3-4の惜敗だった。部員数が21人うち3人が女子部員の為、部員数は18人ベンチ入りできる20人以下の少数精鋭だ。「明徳義塾」戦では山下蒼生投手が一人で投げ抜いている。

【26年推薦校の秋季の成績一覧】
敗戦試合備考
士別翔雲
北海道
道:準々決勝
●0-1 白樺学園
道8強
1点差の惜敗
名取北
東北/宮城
地:1回戦
●1-3 鶴岡東
県:準決勝
●1-11 仙台育英
地:1回戦敗退
山形3位
県3位
8回コールド負け
上尾
関東/埼玉
県:準決勝
●3-4 浦和学院
県4強
1点差の惜敗
四日市
東海/三重
県:3位決定戦
●0-7 津商
県:準決勝
●4-11 津田学園
県4位
7回コールド負け

8回コールド負け
若狭
北信越/福井
地:1回戦
●3-11 中越

県:決勝
●5-13 敦賀気比 
地:1回戦敗退
新潟2位
8回コールド負け
県準優勝
敗戦試合備考
郡山
近畿/奈良
県:3位決定戦
●4-6 橿原学院
県:準決勝
●0-9 智辯学園
県4位
2点差の惜敗

7回コールド負け
山口県鴻城
中国/山口
地:1回戦
●1-5 倉敷商業
県:準決勝
●1-11 下関国際
地:1回戦敗退

県3位
7回コールド負け
高知農業
四国/高知
県:準々決勝
●2-3 明徳義塾
県8強
延長10回惜敗
長崎西
九州/長崎
地:準々決勝
●0-5 九州国際大付
県:決勝
●1-3 長崎日大
地:8強

県準優勝
2点差の惜敗

積み重ねてきた歴史の評価

 21世紀枠未出場県

甲子園未出場県

過去4回(15、16、20、24)だけ「21世紀枠未出場の都道府県」から出場がなかったがほぼ毎年1校は選出されている。25年は神奈川の「横浜清陵」と長崎の「壱岐」の2校とも「21世紀枠未出場の都道府県」から選出された。

26年推薦校で「21世紀枠未出場県」から推薦されたのは「上尾(埼玉)」、「四日市(三重)」、「郡山(奈良)」の3校。

3校共に文武両道に取り組んでいるが、「四日市」、「郡山」は明治時代に設立された伝統校であり、県内屈指の進学校だ。

一方、上記と取り上げた秋の実績でも3校共に4強入りをしているが、「上尾」のみ完封負けや、コールド負けがなく、強豪校に惜敗している「上尾」は、秋季の試合内容では2校を上回るか?

その他の要素として、各校下記がある。

公立校の甲子園出場が四半世紀以上ない埼玉

埼玉県の公立校の甲子園出場は、98年夏の記念大会で埼玉県の東西で各1校が出場ができた「滑川(現:滑川総合)」まで遡る必要があり、四半世紀以上経過している。

25年「横浜清陵」の出場も、97年夏の「横浜商」以来の公立校出場だった。

埼玉では「浦和学院」や「花咲徳栄」「春日部共栄」など甲子園で上位進出経験がある私立校の他に、昨年甲子園に出場している「浦和実業」や「叡明」、更に「昌平」や「山村学園」などの私立校も台頭している。

25年夏「上尾」は「浦和学院」に勝利するも、5回戦で「昌平」に敗れている。このように強豪私立と連戦になることも多く、上位進出自体が難しい。「強豪校に惜敗するなどして甲子園出場機会に恵まれていない」地区の代表格と言える。尚、「上尾」は、今回で県推薦は3回目で・地区推薦が2回目。

25年間で21世紀枠の出場が4校と最少地区の東海

四日市」を推薦した三重県はこれまでに地区推薦されたのが10回と東海地区で一番多く推薦されているものの、2回の補欠どまり。東海4県の合計も4回だけと地区としても21世紀枠での出場が恵まれていない地区となる。尚、「四日市」は県推薦は2回目だが地区推薦は初。

公立校が途切れることなく出場ている近畿

郡山」が推薦された近畿地区は、約100年間途切れることなく公立校が選抜に出場している。過去3回、一般枠で出場できなかった時があったがその時は21世紀枠で出場している。26年も一般枠で公立校の出場が絶望視され、21世紀での出場に期待がかかる。

尚、「郡山」は県、地区共に初の推薦になるが、24年は春・夏・秋の3季にわたって県4強になるなど上位進出し、古豪復活の兆しを見せている。

 近年上位進出

上位進出

士別翔雲(北海道)」「若狭(福井)」が3年連続でいづれかの大会で8強以上に進出している。

その他、25年秋を除いて3回8強に進んでいるのが、24年の3季連続で4強進出の「郡山(奈良)」。

【26年推薦校の直近の上位進出状況一覧】
東日本25年24年23年
士別翔雲
北海道
秋8強
夏4強
春8強

夏8強

夏4強
名取北
東北/宮城
秋4強





上尾
関東/埼玉
秋4強



秋8強

春8強
四日市
東海/三重
秋4強





若狭
北信越/福井
秋準優

春4強

夏8強
秋8強
夏8強
西日本25年24年23年
郡山
近畿/奈良
秋4強

秋4強
夏4強
春4強


山口県鴻城
中国/山口
秋4強
夏8強




春8強
高知農業
四国/高知
秋8強





長崎西
九州/長崎
秋準優

秋8強



 古豪と甲子園未出場校

古豪の推薦校と甲子園未出場校

26年は9校中6校が甲子園出場経験がある高校が推薦された。

古豪の甲子園歴

最多出場は12回の「郡山(奈良)」。直近で甲子園に出場しているのも00年夏に出場している「郡山(奈良)」。

最もブランクがあるのが「四日市(三重)」の67年夏と約60年経過している。最高成績も「四日市(三重)」で55年夏に優勝をしている。

甲子園未出場校

選考基準に「甲子園出場機会に恵まれていない」とあるので当然の結果だが、毎年甲子園未出場校が選出されている。26年は半数以上が古豪となったので、初の初出場なしの可能性も予想したが、予想している一般枠でも初出場校がない。

尚、21世紀枠で出場すれば初出場となるのが、出場できれば歴代日本最北出場校となる「士別翔雲(北海道)」、地区大会出場校の「名取北(宮城)」、少数精鋭の「高知農業(高知)」の3校となる。

【26年古豪の推薦校の甲子園成績一覧】
通算
春/夏
最後の出場最高成績
上尾
関東/埼玉
7回
3/4
84年
75年
夏4強
四日市
東海/三重
3回
1/2
67年
55年
夏優勝
若狭
北信越/福井
10回
3/7
74年
69年
夏4強
郡山
近畿/奈良
12回
6/6
00年
71年
夏4強
山口県鴻城
中国/山口
3回
0/3
92年
62年
夏2回戦
長崎西
九州/長崎
4回
3/1
81年
51年
春4強

歴代21世紀枠出場校の古豪

当初の「30年以上出場がない学校」から、12年に「出場から遠ざかっている学校」と変更がありました。結果、過去の最短での21世紀枠出場は16年の「釜石(岩手)」と13年の「土佐(高知)」の20年ぶりが最短となっている。

【古豪の歴代出場校一覧】
年度エリアエリア選抜出場
24年田辺近 畿/和歌山76年ぶり3回目
23年氷見北信越/富 山30年ぶり2回目
20年磐城東 北/福 島46年ぶり3回目
18年膳所近 畿/滋 賀59年ぶり4回目
17年中村四 国/高 知40年ぶり2回目
16年釜石東 北/岩 手20年ぶり2回目
15年桐蔭
松山東
近 畿/和歌山
四 国/愛 媛
53年ぶり16回目
82年ぶり2回目
14年海南近 畿/和歌山27年ぶり17回目
13年土佐四 国/高 知20年ぶり7回目
12年洲本近 畿/兵 庫26年ぶり3回目
年度エリアエリア選抜出場
10年向陽近 畿/和歌山36年ぶり15回目
09年彦根東
大分上野丘
近 畿/滋 賀
九 州/大 分
56年ぶり3回目
60年ぶり3回目
08年成章東 海/愛 知36年ぶり2回目
06年金沢桜丘北信越/石 川53年ぶり3回目
05年高松四 国/香 川72年ぶり4回目
04年一関一東 北/岩 手49年ぶり2回目
02年松江北中 国/島 根55年ぶり2回目

その他

その他の評価

 進学校

難関大学の進学実績は、過去に多く選出されている選考理由の一つ。

26年の推薦校で県内屈指の進学校は、「四日市(三重)」、「郡山(奈良)」、「長崎西(長崎)」の3校。

 少数精鋭

選考理由の一つに挙げられることが多い「少数精鋭」。

26年の推薦校でベンチ入りメンバー20人以下なのは、「高知農業(高知)」のみ。過去には連合チームでの出場経験もあったが克服し単独出場で出場し、「明徳義塾」に惜敗だった。

 私立校

これまで私立校の21世紀枠出場は、13年の「土佐(高知)」の1校のみだが、実績はある。

26年は中国地区から「山口県鴻城(山口)」が推薦された。

その他

一般枠で出場が予想される同県の高校

ほぼ確定当落線上
(微妙)
士別翔雲
北海道
北照
北海道優勝
なし
名取北
東北/宮城
なし東北高校
東北4強
上尾
関東/埼玉
花咲徳栄
関東2位
浦和学院
関東8強
四日市
東海/三重
三重高校
東海2位
なし
若狭
北信越/福井
なしなし
ほぼ確定当落線上
郡山
近畿/奈良
なし橿原学院
近畿8強
山口県鴻城
中国/山口
高川学園
中国2位
橿原学院
中国4強
高知農業
四国/高知
なし明徳義塾
四国4強
長崎西
九州/長崎
長崎日大
九州2位
なし

まとめ

21世紀枠最終予想

考えれば考えるほど、どこの高校も可能性を感じてしまうが、当ブログでの最終予想をしていきたい。

本命予想

1校目:上尾高校(埼玉)

21世紀枠未出場県」から1校は選出されると予想しているので1校目は「上尾」。

「浦和学院」相手にの「惜敗」は戦力的にも評価されると予想している。

毎年上位進出しているわけではないが、他の都道府県と比較して出場校数が多い埼玉である事も考慮したい。結果、私立校相手に勝利や惜敗も多く、埼玉県では「公立の雄」としての存在感がある点も評価できる。

埼玉の公立校が甲子園から姿を消し半世紀以上も立つ。「上尾」の地区推薦は2回目だが、県からの推薦は3回目となる。3度目正直での出場になるか!?

2校目:長崎西(長崎)

21世紀枠の白星が10年以上もないことを考えると、甲子園で(強豪校に)「勝てるチーム」が選出されると予想している。その点から「秋季の実績でNo1」の「長崎西」を2校目とした。

敗戦は明治神宮大会優勝校の「九州国際大付」。そして、九州準優勝の「長崎日大」。どちらも秋季に結果を残した強豪相手に「惜敗」だった。「九州地区8強」の結果は、21世紀枠では唯一「一般枠」での出場の可能性も考えられる実績だ。

県内屈指の進学校」でもあり、昨年、壱岐が21世紀枠で出場していなければ1校目で予想をしていたと思う。

対抗校予想

予想をしておきながら、本命予想が昨年21世紀枠出場校と同じ地区になってしまったので、この組み合わせは無いと思っている。

対抗:郡山(奈良)

21世紀枠未出場県」であり「県内屈指の進学校」の郡山」。

2校と比較し、秋の成績では「コールド負け」があるものの、24年には3季連続で4強進出と「近年上位進出」をしている点が評価をする事ができる。

何よりも郡山」が選出されなかった場合、約100年続いている「近畿公立枠」が途切れてしまう点が大きい。

ここまで、必ず「甲子園初出場校」が選出されている。26年も「甲子園初出場校」が選出されるか?

対抗:高知農業(高知)

出場できれば「甲子園初出場」の「高知農業」。

推薦校の中では唯一の「少数精鋭」でありながら、甲子園常連校の「明徳義塾」に10回延長の末、3-4の「惜敗」。

2枠になった24年から、「東西」の基準はないが、結果的には過去2回共に「東西」から各1校が選出されている。26年も「東西」から各1校が選出されているか?

対抗:士別翔雲(北海道)

士別翔雲」も出場できれば「甲子園初出場」。

準優勝の「白樺学園」に10回延長の末、0-1の「惜敗」。先輩たちが積み重ねてきた近年の「上位進出」している点も評価ができる。

出場できれば、「歴代日本最北の出場校」となり、気温や積雪など「推薦校No1の環境面でのハンデ」を背負う。

冒頭に記載したように、どの高校も21世紀枠での評価ポイントをもっている。

東日本評価ポイント
士別翔雲
北海道
  □  初 □ □ □
名取北
東北/宮城
  □ □ 初 □ □ □
上尾
関東/埼玉
   □  □ □ □
四日市
東海/三重
□ □  □   □ □
若狭
北信越/福井
 □ □   □ □ □
西日本評価ポイント
郡山
近畿/奈良
□      □ □
山口県鴻城
中国/山口
  □ □  □ □ 
高知農業
四国/高知
□  □ □ 初 □  □
長崎西
九州/長崎
  □ □   □ □
2026年選抜出場校予想!今年はどんなドラマが待っているか?夏の甲子園優勝校の「沖縄尚学」が九州大会ベスト8で、選抜出場が絶望的な状況でしたが、明治神宮大会では、九州国際大付が優勝し明治神宮枠は九州地区に1枠追加されました!東北地区及び関東地区の選考は難航となるか!?...

完読!ありがとうございます!

皆さんはどこが選出されると予想をしていますか?