ついに開幕する夏の甲子園(第104回全国高等学校野球選手権大会)!今回は大会1日目の試合の展望、勝利校予測・戦評をしていきます。
日大三島(静岡)vs. 國學院栃木(栃木)
両校の比較
1試合平均の成績
日大三島 vs 國學院栃木
打率: .297 vs .356
得点: 6.5 vs 7.7
本塁: 0 vs 0.5
盗塁: 0.5 vs 2.5
犠打: 3.8 vs 1.5
失策: 0.3 vs 0.5
失点: 2.3 vs 2
4紙の評価
日大三島 vs 國學院栃木
スポニチ B vs B
サンスポ B vs B
報知 B vs C
日刊 C vs B
試合の展望・結果
「日大三島」はエースで4番の松永 陽登選手が投打の中心。夏季大会ではチームトップの打率.478、9打点。3番を打つ池口 奏選手(2年生)も同様の9打点と勝負強さがあり、リードオフマンの京井 聖奈選手は、打率.478を記録。上位打線が強力だ。下位打線でチャンスを作りビックイニングをつくれるか?
一方、「國學院栃木」は、打線に切れ目がない。県大会では、接戦を小木曽 凱虎選手や平井 悠馬選手がサヨナラ本塁打で勝ち抜いた終盤での強みもある。県準決勝の「作新学院」でみせたダブルスチールなどの機動力で相手チームにプレッシャーをかけられるか?
勝利校は、得点パターンの多い「國學院栃木」と予測するが、「日大三島」も松永 陽登選手の前にチャンスを作れるか?
堅守が持ち味の両チーム。「日大三島」は、松永 陽登選手、「國學院栃木」は、盛永 智也投手が先発すると予測するが、立ち上がりに注意したい。
結 果
「日大三島」の松永 陽登選手が序盤に力をみせ、「日大三島」が先に流れを呼び込むも、5回の無死満塁の場面で無失点。クリーンナップで迎えた場面だっただけに無失点は痛かった。
一方、「國學院栃木」の機動力が、徐々に堅守の「日大三島」野手陣にプレッシャーを与え続け、守備の乱れを誘った。
「國學院栃木」の盛永 智也投手は5回の無死満塁後は、安打を許さず3失点の完投。終盤以降は完全に「國學院栃木」の流れとなり10‐3で「國學院栃木」の完勝。
明豊 (大分) vs. 樹徳 (群馬)
両校の比較
1試合平均の成績
明豊 vs 徳樹
打率 .369 vs .286
得点:10.4 vs 6.7
本塁: 1.2 vs 0.16
盗塁: 3.2 vs 2.3
犠打: 2 vs 1.8
失策: 0.6 vs 0.2
失点: 2.2 vs 2.2
4紙の評価
明豊 vs 徳樹
スポニチ A vs C
サンスポ B vs B
報知 B vs B
日刊 B vs C
試合の展望・結果
「明豊」は県大会を決勝以外は、全てコールド。コールドがない決勝もセンバツ出場校の「大分舞鶴」に12-3と圧倒しての甲子園出場。5番の竹下 聖人選手がチームの三冠王!長短打、機動力すべてにレベルが高い。投手陣は坂本 海斗投手を中心に継投で勝ち上がってきた。
一方、「樹徳」は、県大会でのチーム打率は3割を切ったが、1イニングでの複数得点をする集中打がある。準々決勝以降は、県3強と予測されていた「前橋育英」「桐生第一」「健大高崎」相手に1イニング4点以上を記録している。亀井 颯玖投手がすべての試合で先発。安定感だけではなくスタミナもある。
勝利校は、打力で「明豊」と予測するが、「樹徳」も県大会でみせた強気の打撃で、複数得点が出来るか!
「明豊」の継投と、「樹徳」の亀井 颯玖投手の対決。投手陣の出来が左右される一戦。
結 果
「明豊」は坂本 海斗投手を2/3で森山 塁投手にスイッチした采配が大的中。「樹徳」の集中打を同点で終え、次の回に1点突き放したことが大きかった。最終的には「明豊」が7‐3で勝利。
「樹徳」も集中打が出たが、あと一歩及ばなかった。
京都国際 (京都) vs. 一関学院 (岩手)
両校の比較
1試合平均の成績
京都国際 vs 一関学院
打率:.357 vs .343
得点:8.5 vs 7.7
本塁:0.66 vs 1.7
盗塁:0.8 vs 1.5
犠打:3.3 vs 2.5
失策:1.5 vs 1.2
失点: 2 vs 0.3
4紙の評価
京都国際 vs 一関学院
スポニチ A vs B
サンスポ A vs B
報知 A vs C
日刊 A vs C
試合の展望・結果
昨夏ベスト4メンバーが揃う「京都国際」。センバツはコロナの影響で辞退。甲子園での勝利に飢えている。絶対的エースの森下 瑠大選手が夏季大会で復帰するもフルイニングがない点が、懸念材料。ただ、不在時に夏季最多登板した森田 大翔投手や、杉原 望来投手が台頭。継投になってくると予測されるが、投手陣が厚く状況を見ながらエースに託せるレベルにある。打線も主将の辻井 心選手や平野 順大選手ら昨夏甲子園経験者を中心に勝負強い。
一方、「一関学院」 は右下手投げの小野 唯斗投手(2年生)が打力の「盛岡大付」を完封するなど、投手陣が安定し失点は決勝の「盛岡中央」戦のみ。打線も後藤 叶翔選手が三試合連続本塁打を放つなどチームで10本を記録。長打力もある。
勝利校は、経験値で「京都国際」と予測するが、秋、春に結果を残せなかった「一関学院」の大逆襲が始まるか!?
投手戦か打撃戦になるか!?どちらの展開もありそう!
結 果
「京都国際」は初回に先制するもその裏に「一関学院」が逆転。森下 瑠大選手が本調子ではなかったようだが、「一関学院」の各打者のスイングに迷いがなかった。
「一関学院」の小野 唯斗投手は9回2者連続四球を出した場面で、降板したがナイスピッチングだった。
9回に「京都国際」が同点に追いつくも勝ち越せずに、結果は延長11回6‐5で「一関学院」が勝利。
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