秋と春とでは、4強が入れ替わった埼玉県大会。
そんな埼玉県で選手権大会(夏季大会)での優勝予想の本命は、秋と春共に唯一の8強以上だった浦和学院。春は県大会で優勝し、関東大会でも横浜高校相手に3-2の惜敗だった。
センバツ4強の浦和実業や昨夏優勝校の花咲徳栄、春準優勝の叡明なども戦力が整っている。
第107回全国高等学校野球選手権 埼玉県大会
概要
【日程】
試 合:7月9日(水)〜7月27日(日)
【参加チーム】
139チーム(153校) / 昨年対比-3チーム
優勝校 | スコア | 準優勝 | |
2021年 第103回大会 | 浦和学院 Aシード | 10-4 | 昌平 Bシード |
2022年 第104回大会 | 聖望学園 – | 1-0 | 浦和学院 Aシード |
2023年 第105回大会 | 浦和学院 Aシード | 7-2 | 花咲徳栄 Dシード |
2024年 第106回大会 | 花咲徳栄 Aシード | 11-9 | 昌平 Aシード |
各ブロックの所感と4強予想
A 浦和学院 – C 松山ブロック
4強予想
本命:浦和学院
主将の西田 瞬選手や遊撃手の石田 陽人選手は1年時からレギュラーで活躍し甲子園にも出場している。高校通算35本の藤井 健翔選手や春の関東大会で横浜の織田翔希投手から本塁打を放っている垣内 凌選手ら強打者も揃いタレント軍団だ。
投手陣も左腕の岡部 修弥投手に右腕の吉井 蓮太郎投手、下手投げの石川 拓海投手らタイプが異なる投手が揃う。更に夏に向けて頭角を現してきた2年生の西村 虎龍投手ら投手層が厚い。
対抗:浦和実業
ノーシードとなったが、秋は浦和学院に4-0で勝利。センバツ4強の実力校。
ブロック展望
浦和学院の初戦の相手は、本庄第一となった。秋春共に2回戦で敗退となったが、横手投げの米田 爽真投手は侮れない。春は昌平相手に被安打9ながら失点0、12奪三振で完投勝利を挙げている。
共に順当に勝ち上がればセンバツ4強の浦和実業が4回戦の相手になるか?センバツ好投した石戸 颯汰投手が春は疲労を考慮してベンチ外。チームも初戦で聖望学園に敗れてノーシードとなった。投手陣は石戸 颯汰投手も復帰し、駒木根 琉空投手も控える。序盤屈指の好カードとなった。
松山(Cシード)の吉田兼梧選手と翔棋選手の双子の2年生バッテリーに注目。春は松山に敗れた埼玉平成の梅木幹太選手も打力がある。共に勝ち上がれば3回戦での勝負になる。
98年に夏の甲子園出場している滑川総合や
ブロック注目校
秋 | 春 | |
Aシード 浦和学院 | 8強 0-4 浦和実業 | 優勝 – |
– 本庄第一 | 2回戦 3-7 昌平 | 2回戦 2-5 花咲徳栄 |
– 滑川総合 | 2回戦 7-8 立教新座 | 2回戦 0-9 山村学園 |
– 浦和実業 | 優勝 | 2回戦 1-4 聖望学園 |
– 東農大三 | 予選 9-12 上尾 | 予選 0-7 上尾 |
Dシード 川口工業 | 2回戦 1-4 坂戸高校 | 3回戦 2-9 松山 |
Dシード 伊奈学園 | 3回戦 5-6 川口市立 | 3回戦 1-11 大宮北 |
– 埼玉平成 | 1回戦 5-6 浦和実業 | 2回戦 3-4 松山 |
– 坂戸 | 8強 3-4 山村学園 | 2回戦 3-10 川口工業 |
Cシード 松山 | 予選 6-7 滑川総合 | 8強 2-11 川越東 |
B 川越東 – C 花咲徳栄ブロック
4強予想
本命:花咲徳栄
昨夏優勝区の花咲徳栄が4強の本命。秋春共に浦和学院に敗れたもの、春は山村学園相手にコールド勝ち。
田島 蓮夢選手は勝負強く、昨夏甲子園でも5番を任されていた。彼の前に得点圏に走者がおけるか?岩井監督の次男 虹太郎選手(2年生)らも注目選手。
投手陣はエース右腕の正岡 大弥選手や右横手投げの清水 陽貴選手、左横手投げの渡辺 祐輝選手らタイプの異なる投手陣が揃う。
対抗:昌平
昨夏準優勝校がノーシードとなったが投打に注目選手あり。
ブロック展望
本命の花咲徳栄と対抗と予想している昌平が4回戦での対戦となる。昌平は190cm超えの長身右腕 東川 一真選手と高校通算40発超えの櫻井 ユウヤ選手と投打共に注目選手がいる。今チームは上位進出できていないが、最後に意地をみせられるか?
花咲徳栄側のDシードは花咲徳栄同様に秋春共に浦和学院に敗れている上尾が入った。投打で皆川 輝生選手がキーマン
反対側は春4強の川越東が頭一つ抜けているか?川越東も花咲徳栄や上尾と同様に秋春共に浦和学院に敗れている。リードオフマンの中島 都亜選手や星 智貴選手が攻撃の要。上位進出にはエース右腕の梅澤 逞選手の活躍だけではなく、2年生右腕の直井 琉星選手や左腕の古沢 優翔選手らの活躍も必須。
Dシードの狭山ヶ丘は、川鍋 孝太選手や野村 創汰選手ら下級生からレギュラーだった選手が多く残り、まずは昨夏4回戦以上の成績を残したい。
ブロック注目校
秋 | 春 | |
Cシード 花咲徳栄 | 3回戦 1-4 浦和学院 | 8強 1-11 浦和学院 |
– 昌平 | 3回戦 3-4 狭山ヶ丘 | 1回戦 0-6 本庄第一 |
Dシード 上尾 | 1回戦 1-2 浦和学院 | 3回戦 1-15 浦和学院 |
Dシード 狭山ヶ丘 | 8強 7-9 西武台 | 3回戦 0-7 叡明 |
– 立教新座 | 3回戦 3-10 西武台 | 1回戦 1-6 松山 |
Bシード 川越東 | 2回戦 2-9 浦和学院 | 4強 2-5 浦和学院 |
A 叡明 – C 大宮北ブロック
4強予想
本命:叡明
春は準優勝まで上り詰めた叡明。初出場になった関東大会では山梨学院相手に敗れたものの6-7の惜敗。遊撃手の田口 遼平選手が投打でチームを牽引。投ではエース増渕 隼人選手と共に2枚看板を形成し最速140㌔越だ。打でもクリーンナップの一角を任されている。
対抗:聖望学園
選手層の厚さでは聖望学園に分があるか?
ブロック展望
叡明側のブロックではDシードの市立浦和の北村 昊選手が好投手。細田学園は、春は下級生中心のチームだったが3年生が意地を見せるか?
反対のブロックでは、対抗に挙げたDシードの聖望学園に注目。2022年に優勝した時はノーシードからだった。今チームも投ではエースの中村 紀翔選手、打では4番の豊泉 真哉選手や近藤 翼選手らと好選手が揃っている。大躍進あるか?
Cシードの大宮北が春8強と大躍進。城北中出身の4名(左腕エース伊藤 実遥投手、4番捕手の橋本海里選手、5番の茂木大輝選手、右腕の柏倉康佑選手)が全日本軟式野球大会に出場経験者。52年前にきろくした8強以上を狙える戦力がある。
浦和麗明の吉川 翔馬選手もみぎの本格派タイプ。
ブロック注目校
秋 | 春 | |
Aシード 叡明 | 3回戦 4-5 山村学園 | 準 2-7 浦和学院 |
– 細田学園 | 2回戦 2-12 狭山ヶ丘 | 1回戦 0-4 早大本庄 |
Dシード 市立浦和 | 2回戦 0-10 春日部共栄 | 3回戦 1-8 市立川越 |
Dシード 聖望学園 | 3回戦 1-3 浦和実業 | 3回戦 4-6 早大本庄 |
– 浦和麗明 | 2回戦 3-10 西武台 | 予選 5-6 大宮南 |
Cシード 大宮北 | 1回戦 3-6 武南 | 8強 0-7 叡明 |
B 市立川越 – C 早大本庄ブロック
4強予想
本命:山村学園
秋は4強の山村学園も選手層は厚い。県を代表する遊撃手の横田 蒼和選手に注目。投手としてもマウンドに上がり140キロ超え。菊村 崇選手や濵本 悠希選手の2年生右腕も140キロ超えと、春は花咲徳栄にコールド負けとなったが投手陣は揃っている。打でも横田選手だけではなく、2年生の畠山 明祈選手も長打力がある。
対抗:市立川越
派手さはないが安定感がある。
ブロック展望
秋4強以上が3校入った大激戦ブロックとなった。
Bシードの市立川越は、怪我で春はベンチ外だった主将の齋藤 旦選手が復帰。チームの要の復帰は好材料。エース右腕の玉井 桜太選手や森村 和真選手ら投手陣が粘り強く投げられるか?共に勝ち上がれば4回戦は春日部共栄。
春日部共栄は秋4強ながら、部内の不祥事で春は出場辞退。夏はノーシードでの出場となった。2年生左腕の前田 悠太選手は140㌔超え。広瀬 聡太選手や佐藤 隆成選手ら巧打者も揃い侮れない。
市立川越側のDシードは、秋季準優勝の西武台。左腕の加藤 爽翔投手や右腕の吉良 敏信投手ら投手陣を金 光希選手や田代寛人選手らが援護できるか?大宮東や川口市立ら公立勢も侮れない。
反対側のCシード 早大本庄は、エースの田中 柊成選手に安定感がある。中学時代に県センバツにも選ばれている好投手。共に勝ち上がれば4強本命の山村学園と準々決勝での勝負となる。埼玉栄もこちらのブロックでの伏兵だ。
ブロック注目校
秋 | 春 | |
Cシード 早大本庄 | 3回戦 2-4 坂戸高校 | 8強 2-4 市立川越 |
– 熊谷商業 | 予選 1-3 伊奈学園 | 1回戦 5-7 久喜北陽 |
– 埼玉栄 | 予選 2-8 市立浦和 | 1回戦 3-6 花咲徳栄 |
Dシード 山村学園 | 4強 2-4 浦和実業 | 3回戦 2-14 花咲徳栄 |
Dシード 西武台 | 準 1-9 浦和実業 | 3回戦 2-7 川越東 |
– 大宮東 | 1回戦 0-2 川口市立 | 1回戦 1-3 川越 |
– 川口市立 | 8強 0-2 春日部共栄 | 3回戦 1-7 大宮北 |
– 春日部共栄 | 4強 3-4 西武台 | 不参加 |
Bシード 市立川越 | 予選 8-15 星野 | 4強 1-2 叡明 |
優勝校予想
浦和学院が大本命。投打で頭一つ抜けている印象。
叡明、花咲徳栄、山村学園、浦和実業ら2番手争いは大混戦。
レベル | 高校名 | 個人感覚の 戦力値 |
優勝本命 | 浦和学院 | 15 |
4強本命 | 叡明 花咲徳栄 山村学園 | 10 10 10 |
4強対抗 | 浦和実業 昌平 聖望学園 市立川越 | 10 8 7 7 |
大穴 | 春日部共栄 川越東 大宮北 その他 | 5 5 5 8 |
各スポーツ紙の予想
本命等の記載がない媒体は記載されている高校順
赤字は記事ページにリンクしています。
1番手 | 2番手 | 3番手 4番手 | |
週刊ベースボール 7月18日増刊 | 浦和学院 | 叡明 | 浦和実業 花咲徳栄 |
報知高校野球 | 浦和学院 | 花咲徳栄 | 山村学園 叡明 |
朝日新聞 | 浦和学院 | 花咲徳栄 | 浦和実業 叡明 |
日刊スポーツ | 浦和学院 | 叡明 | 花咲徳栄 山村学園 |

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