1試合当たりのホームラン数が1.4本(参加32校中1位)と破壊力ある打線。一方、1試合当たりの失策数も0.3(参加32校中1位)と攻守ともに鍛え上げられている明秀日立。センバツ優勝へのカギは投手層の底上げ!
優勝候補第3グループ
打撃力はトップクラス。関東地区大会では全3試合で本塁打を放ち(計4本)25得点。更に明治神宮大会以降は、「走塁改革」にも力を入れているとの情報もあり、更に得点能力が増していると期待される。
そして、投打で活躍している猪俣選手の投手負担をいかに減らせるか?投手陣の成長がセンバツ優勝のキーポイント。
センバツの日程と結果
1回戦 ○8‐0 大島
大島 |000|000|000| 0
明秀日立|031|400|00x| 8
猪俣投手が7回3被安打、石川投手が1回2被安打と完封リレー
2回戦 ●1‐2 市和歌山
明秀日立|000|001|000| 1
市和歌山|000|001|001| 2
米田投手を攻略できず。9安打放つも9三振。守備でも2失策あり各選手に硬さがあった。
秋季大会時点での戦力分析
◆スポーツ新聞の評価
デイリーのみB評価で他4紙はA評価。
打撃力はトップクラスだが、エース猪俣選手が10試合中9試合登板とエースへの依存度が高い点はマイナス評価。
だが、左腕の石川選手が投手復帰とプラスの要素もあり、一冬でどのくらい投手陣に厚みが出ているか?
◆甲子園での成績
春1回 2勝1敗
夏 出場なし
秋季大会の結果
10戦9勝1敗
ノーシードで臨んだ県大会。シード校で昨夏茨城県王者の鹿島学園戦(準々決勝)は1点差を追う9回に2得点し逆転勝ち。準決勝の日大戦は3‐1の接戦を制する。そして決勝の藤代戦は打線が爆発。8‐0で茨城県優勝。
その勢いに乗り関東地区大会でも打撃力(3試合25点)で制するも、明治神宮大会では広陵(広島)相手にあと一歩及ばなかった。
投手陣は10試合中9試合登板(6完投)とエース猪俣選手が奮闘した。
敗戦:広陵戦(明治神宮大会初戦)の振り返り
明治神宮大会 初戦
明秀日立 l 010 110 000l 3
広 陵 l 022 000 10xl 5
投手陣
1回以降、毎回ランナーを出す苦しい展開だったが、エース猪俣選手が持ち前の粘り強さをみせ138球と最後まで投げ抜いた。
打撃陣
2回に先制するも逆転負け。5回には1点差まで詰め寄るも、6回以降は2安打と自慢の打線が封じ込まれた。8安打するも、8三振と少し硬さがあったのか?
戦力分析
投手力
秋季大会:防御率2.62
参加32校中19位
秋季大会は、エース猪俣選手が10試合中9試合登板。しかも、茨城県大会準々決勝以降の7試合中6試合を完投(関東大会決勝の山梨学院戦6回2/3)とほぼ一人で投げ抜いた。
バックには、失策数も0.3(参加32校中1位)の野手陣が揃っている。なにより、外野陣は強肩が揃い簡単に次の塁へは進めさせない。
右横手投げの高橋選手に、左横手投げの海老沼選手の変則投手、秋季大会は故障の影響もあり、外野に専念をしていた石川選手などが、センバツでは、猪俣選手の負担をいかに減らせるか?
猪俣駿太(右腕)
投打の大黒柱。粘り強い投球が持ち味で、試合中の修正能力にもたける。秋季大会では6完投。
防御率2.49
登板9 投球回数68 2/3
失点19 自責点19
被安67 奪三振33 与四死球19
通算防御率:1.10
市和歌山戦 投球回数8回1/3
失点2 自責点2
被安7 奪三振5 与四死球1
大島戦 投球回数7
失点0 自責点0
被安3 奪三振5 与四死球1
打撃力
秋季大会:打率350
参加32校中12位
平均本塁打数1.4本(32校中1位)の破壊力だけではなく、小技や平均盗塁数2.1個(32校中8位)と機動力を持つ打線は、平均得点9.6点(32校中3位)と攻撃力はトップクラス。
関東大会では、3番石川選手、4番武田選手、5番猪俣選手、6番佐藤選手にホームランが出るなどパワーを見せたクリーンナップ。そして、5割以上の打率成績を残した小久保選手や辻選手の巧打者が揃う。
破壊力だけではなく小技や機動力も使える打線は脅威。
石川ケニー(左打 右翼手)
秋季は調子が上がらなかったが、チャンスに強い。昨夏はリードオフマンとしてチームを牽引。
打率.256 本1 打点8 走3
打数39 安打10 三振4 四死球7
通算打率:2.22
市和歌山戦 本0 打点1 走0
打数4 安打1 三振0 四死球0
大島戦 本0 打点0 走0
打数5 安打1 三振1 四死球0
武田一渓(右打 一塁手)
逆方向にも本塁打を放てるパワーヒッター。
打率.316 本4 打点9 走1
打数38 安打12 三振8 四死球4
通算打率:.000
市和歌山戦 本0 打点0 走0
打数4 安打0 三振3 四死球0
大島戦 本0 打点0 走0
打数4 安打0 三振2 四死球2
猪俣駿太(左打 投手)
投打でチームを牽引。関東大会決勝(山梨学院戦)ではバックスクリーンに本塁打を放つ。
打率.353 本2 打点5 走2
打数34 安打12 三振9 四死球4
通算打率:.375
市和歌山戦 本0 打点0 走0
打数4 安打1 三振2 四死球0
大島戦 本0 打点2 走0
打数4 安打2 三振0 四死球0
佐藤光成(右打 中堅手)
パワーだけではなく俊足の巧打者。
打率.433 本3 打点12 走4
打数30 安打13 三振2 四死球6
通算打率:.750
市和歌山戦 本0 打点0 走0
打数4 安打1 三振2 四死球0
大島戦 本0 打点2 走0
打数4 安打3 三振0 四死球0
小久保快栄(右打 三塁手)
巧打者だけではなく守備での貢献が高い。
打率.400 本3 打点9 走0
打数30 安打12 三振1 四死球5
打率:.429
市和歌山戦 本0 打点0 走0
打数4 安打2 三振0 四死球0
大島戦 本0 打点1 走0
打数3 安打1 三振0 四死球1
センバツ出場校紹介
酔っ払いの「つぶやき」
本塁打が多いので、パワーに注目されがちですが、明秀日立は小技や機動力、堅守と基本に忠実なチームなんですよね!
センバツではどのような戦いぶりを見せてくれるか楽しみです。
完読!ありがとうございます!
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