第94回選抜高等学校野球大会!準決勝、準決勝、決勝の計7試合の試合の展望。そして試合終了後には試合を振り返ります。全試合結果を反映しました。
優勝校 大阪桐蔭
大阪桐蔭の記録は下記をご覧ください。
決勝(3/31)
近江 VS 大阪桐蔭
センバツ成績
近江(近畿/滋賀)
1回戦 ○6‐2 長崎日大
2回戦 ○7‐2 聖光学院
準々決勝○6‐1 金光大阪
準決勝 〇5‐2 浦和学院
投手成績:防御率1.50
失点7 自責点7 投球回数42回
被安打27 奪三振32 四死球12
※山田陽翔:549球(残投球数:116球)
打撃成績:打率.290
打撃成績:打率.284
打数141 安打40 本塁打1 得点24
三振15 四死球20 犠打12 盗塁2
失策4
大阪桐蔭(近畿/大阪)
1回戦 ○3‐1 鳴門
2回戦 不戦勝 広島商
準々決勝○17‐0 市和歌山
準決勝 〇13‐4 國學院久我山
投手成績:防御率1.00
失点5 自責点3 投球回数27回
被安打14 奪三振35 四死球6
※川原投手:200球(決勝までの残投球数:300球)
※前田悠伍: 86球(決勝までの残投球数:414球)
※別所孝亮: 78球(決勝までの残投球数:422球)
※南恒誠 : 17球(決勝までの残投球数:483球)
打撃成績:打率.402
打数112 安打45 本塁打7 得点33
三振14 四死球15 犠打6 盗塁3
失策4
試合の展望(見所)
逆転サヨナラ勝ちで勢いづく近江と、打撃好調の大阪桐蔭の対戦。
近江は先発投手は星野投手か?山田投手は前日(浦和学院戦)の死球の影響だけではなく170球投げている為、先発登板はないだろう。ケガの影響にもよるが、接戦であれば終盤に登板だ。(残投球116球)
一方、大阪桐蔭は前田投手の先発が濃厚。
打撃陣は打順に関係なく好調な大阪桐蔭が優位か?
結果、大阪桐蔭が勝利すると予測するが、近江がロースコアに持ち込み、山田投手が登板できる環境になると近江にも勝機がある。
結果
大阪桐蔭|113|014|440| 18
近江 |000|010|000| 1
大阪桐蔭が投げては1失点(13打奪三振)、打っては18得点(17安打4本塁打)と圧勝となった。
近江は予想外に山田投手が先発。やはり疲れやケガの影響もあり自分のピッチングが出来なかった。そして、リリーフ登板した星野投手も悪い投球ではなかったが、大阪桐蔭打線が凄すぎた。野手陣も疲れの影響か、失策4など全体的に動きが悪かった。それでも5回の攻撃では犠打を絡めて1得点。最後まで自分たちの野球を貫いた。
今大会の近江は、3月17日に代替校として出場が決定。雨で1日流れたが、初戦2日前の決定で、センバツに向けての準備が出来ていない状態。更に初戦はホテルの手配が、できなかっために滋賀からバスで球場入り。各種ビハインドから始まったセンバツ大会だった。そんな中で滋賀県初の準優勝!5連投の山田投手の起用法については賛否両論あると思いますが、この大会での経験は、けっして無駄ではないと思います。ただし、すぐに春季大会が始まりますが、まずはきちんと疲れを癒して、体のケアに重点を置いて欲しい。
一方、大阪桐蔭は投打に圧倒的な強さを感じた。改めて、記事にしたいと思います。
大阪桐蔭の皆様!優勝おめでとうございます。
準決勝(3/30)
浦和学院 VS 近江
センバツの成績
浦和学院(関東/埼玉)
1回戦 ○4‐0 大分舞鶴
2回戦 ○7‐0 和歌山東
準々決勝○6‐3 九州国際大付
投手成績:防御率1.00
失点3 自責点3 投球回数27回
被安打10 奪三振30 四死球6
※宮城誇南:305球(残投球数:312球)
※浅田康成: 10球(残投球数:490球)
※金田優太: 54球(残投球数:446球)
打撃成績:打率.313
打数99 安打31 本塁打4 得点17
三振14 四死球7 犠打1 盗塁3
失策1
近江(近畿/滋賀)
1回戦 ○6‐2 長崎日大
2回戦 ○7‐2 聖光学院
準々決勝○6‐1 金光大阪
投手成績:防御率1.45
失点5 自責点5 投球回数31回
被安打20 奪三振22 四死球11
※山田陽翔:379球(残投球数:286球)
打撃成績:打率.290
打数107 安打31 本塁打0 得点19
三振11 四死球13 犠打9 盗塁2
失策4
試合の展望(見所)
エースの好投が光る両校。
1戦必勝だけを考えれば両校エースを使いたいが、準決勝、決勝と連投となる為、投手起用が悩ましい!投手起用もポイントになってくる。
浦和学院は、金田投手、浅田投手が既に今センバツのマウンドを経験しており、更に昨夏甲子園で登板している芳野投手が控える。一方、近江はここまで山田投手1人が投げ抜いている。昨秋、登板している星野投手らの登板があるか?
この試合は打撃陣が勝敗のポイントになる。早い段階で投手陣をどれだけ楽にさせるか。
浦和学院が勝利すると予測するが、浦和学院が策に嵌ると近江にも勝機が出てくる。
結果
浦和学院|000|200|000|00 | 2
近江 |000|100|100|03 | 5
両チームファインプレーがでた好ゲーム。山田投手の気迫に押された浦和学院。
最初からエース以外の継投で勝ち切るプランの浦和学院。先発 浅田投手。初回先頭打者に安打で出塁されるも落ち着いた投球で0失点。その後も力投し、4回1失点で芳野投手にバチンタッチ。二死を取るが3連続四死球。山田投手への四球が痛かった。この回のピンチは金田投手が踏ん張り力投が続いたが10回逆転本塁打で涙を飲む。
打撃陣も4回に山田投手を捉えていたが、中瀬選手のファインプレーで主導権を握れず。山田投手への死球後は、山田投手の気迫に抑えられ2安打のみ。
一方、近江は、エースが登板し勝ち切るプラン。初回にチャンスを作るものの浦和学院のレフト三宅選手のファインプレーで得点できず、4回も1点返し流れを掴みたいところだったが、またもや三宅選手のファインプレー。両校譲らない展開だった。
流れが変わったのが、5回に山田投手が足首に死球。この回こそ得点は出来なかったものの、その後、山田投手の闘志が球場を包む展開。山田投手は11回170球。死球後は2安打に抑え得点を譲らず。最後は捕手の大橋選手の本塁打で幕を閉じる。
國學院久我山 VS 大阪桐蔭
センバツの成績
國學院久我山(東京/東京)
1回戦 ○4‐2 有田工
2回戦 ○6‐3 高知
準々決勝○4‐2 星稜
投手成績:防御率1.00
失点7 自責点3 投球回数27回
被安打25 奪三振23 四死球9
※成田陸 :206球(決勝までの残投球数:420球)
※渡辺建伸 :115球(決勝までの残投球数:385球)
※松本慎之介: 98球(決勝までの残投球数:402球)
打撃成績:打率.264
打数87 安打23 本塁打1 得点14
三振18 四死球16 犠打13 盗塁1
失策6
大阪桐蔭(近畿/大阪)
1回戦 ○3‐1 鳴門
2回戦 不戦勝 広島商
準々決勝○17‐0 市和歌山
投手成績:防御率0.50
失点1 自責点1 投球回数18回
被安打7 奪三振25 四死球3
※川原投手:108球(決勝までの残投球数:392球)
※前田悠伍: 86球(決勝までの残投球数:414球)
※別所孝亮: 28球(決勝までの残投球数:472球)
※南恒誠 : 17球(決勝までの残投球数:483球)
打撃成績:打率.356
打数73 安打26 本塁打6 得点20
三振12 四死球10 犠打3 盗塁1
失策0
試合の展望(見所)
國學院久我山は投手陣が粘り強く少ないチャンスで得点し勝ち上がってきた。一方、大阪桐蔭は1回戦こそ、接戦になるものの1失点。2回戦は投手陣は完封、打撃陣は6本塁打17得点と圧倒的な力をみせた。
大阪桐蔭が勝利すると予測するが、國學院久我山が、序盤から攻撃でプレッシャーをかけられれば、國學院久我山にも勝機が出てくる。
結果
大阪桐蔭 |305|102|020| 13
國學院久我山|000|002|002| 4
國學院久我山は初回の大量失点が重くのしかかった。木津選手が4打数3安打。点差が開いても集中力を切らさずに9回に2点返す意地を見せる。
一方大阪桐蔭はこの試合も打線が好調!19安打13得点。甘い球は許してくれない!松尾選手にもあたりが出始めている。
準々決勝(3/28)
浦和学院 VS 九州国際大付
センバツの成績
浦和学院(関東/埼玉)
1回戦 ○4‐0 大分舞鶴
2回戦 ○7‐0 和歌山東
投手成績:防御率0.00
失点0 自責点0 投球回数18回
被安打4 奪三振24 四死球2
※宮城誇南:195球(決勝までの残投球数:422球)
※浅田康成: 10球(決勝までの残投球数:490球)
※金田優太: 13球(決勝までの残投球数:487球)
打撃成績:打率.328
打数67 安打22 本塁打2 得点11
三振12 四死球5 犠打1 盗塁3
失策1
九州国際大付(九州/福岡)
1回戦 ○3‐2 クラーク記念国際
2回戦 ○4‐1 広陵
投手成績:防御率0.95
失点3 自責点2 投球回数19回
被安打11 奪三振14 四死球2
※香西一希:232球(決勝までの残投球数:371球)
打撃成績:打率.286
打数70 安打20 本塁打0 得点7
三振15 四死球8 犠打4 盗塁1
失策1
試合の展望(見所)
共に投打のバランスが取れている両校。
浦和学院の各打者はバットが振れている。2試合終わった時点で、金田選手が8打数5安打1本塁打、香月選手7打数3安打1本塁打。今大会に記録されている本塁打は浦和学院のこの2選手のみ。※3/27 星稜の若狭選手が大垣日大戦で第3号が出ました。
一方、九州国際大付にも当たりが出てきている。広陵戦では黒田選手が5打数4安打、Big4の佐倉選手が4打数3安打。各選手が状態をあげている。
勝敗のポイントは投手陣。ここまで好投している浦和学院の宮城投手、九州国際大付の香西投手の両投手が、強力打線を抑えることが出来るか。継投のタイミングも重要になってくる。相手チームに飲み込まれたら大量失点も考えられる。九州国際大付は、香西投手以外の登板はまだなく、ピンチの場面での継投(センバツ初登板)だけは避けたい。
浦和学院が勝利すると予測するが、この試合は最後まで分からない!
結果
九州国際大付|000|100|020| 3
浦和学院 |100|002|03x| 6
浦和学院が2本塁打で勝利をつかみ取った。1回に先制し、2、3回と先頭打者が安打で出塁し勢いに乗りたかったが犠打失敗。主導権を握れず4回に同点。伊丹選手の本塁打でつき放つも8回に再度同点。鍋倉選手の本塁打で決着をつける。
一方、九州国際大付も2度同点に追いつくも勝ち越す事が出来なかった。香西投手の力投するも3度目はなかった。
近江 VS 金光大阪
センバツの成績
近江(近畿/滋賀)
1回戦 ○6‐2 長崎日大
2回戦 ○7‐2 聖光学院
投手成績:防御率1.64
失点4 自責点4 投球回数22回
被安打12 奪三振12 四死球8
※山田陽翔:252球(決勝までの残投球数:413球)
打撃成績:打率.282
打数78 安打22 本塁打0 得点10
三振7 四死球10 犠打4 盗塁1
失策3
金光大阪(近畿/大阪)
1回戦 ○4‐0 日大三島
2回戦 ○4‐3 木更津総合
投手成績:防御率0.00
失点3 自責点0 投球回数22回
被安打9 奪三振19 与四死球8
※古川温生:298球(決勝までの残投球数:340球)
打撃成績:打率.181
打数72 安打13 本塁打0 得点8
三振16 四死球14 犠打4 盗塁1
失策7
試合の展望(見所)
両校エースが1,2回戦で好投している両校。
近畿大会準々決勝の再戦となるが、その際は6点差からの逆転で金光大阪が逆転勝ち(7‐6)。近江にしてみればリベンジマッチとなる。
勝敗のポイントは投手陣の起用。
両校ともに、延長13回タイブレークがあったにも関わらず、2試合をエース1人で投げ抜いてきた。近江の山田投手が252球、金光大阪の古川投手が298球と、どれだけ疲れが影響するか。直近(3/25)の投球数を見ると近江の山田投手が87球に対して、金光大阪の古川投手が160球とやや不利な状況。金光大阪は継投も視野に入れた戦いになりそうだ。
近江の打撃陣が調子を上げてきている為、近江が勝利すると予測するが、近畿大会準々決勝のように金光大阪の打撃陣が奮起すれば金光大阪にも勝機がある。
結果
金光大阪|000|100|000| 1
近江 |100|100|22x| 6
近江が近畿大会準々決勝のリベンジを果たす!今試合もエース山田投手の好投が勝利を呼び寄せた。
一方、金光大阪のエース古川選手も力投するが3失策が全て失点につながり、野手陣がバックアップできなかった。
國學院久我山 VS 星稜
センバツの成績
國學院久我山(東京/東京)
1回戦 ○4‐2 有田工
2回戦 ○6‐3 高知
投手成績:防御率1.50
失点5 自責点3 投球回数18回
被安打16 奪三振15 与四死球6
※成田陸 :126球(決勝までの残投球数:500球)
※渡辺建伸 : 76球(決勝までの残投球数:424球)
※松本慎之介: 83球(決勝までの残投球数:417球)
打撃成績:打率.274
打数62 安打17 本塁打0 得点10
三振11 四死球9 犠打8 盗塁1
失策4
星稜(北信越/石川)
1回戦 ○5‐4 天理
2回戦 ○6‐3 高知
投手成績:防御率1.35
失点6 自責点3 投球回数20回
被安打13 奪三振20 四死球11
※マーガード:206球(決勝までの残投球数:413球)
※武内涼太 : 83球(決勝までの残投球数:500球)
※中山敦 : 35球(決勝までの残投球数:465球)
打撃成績:打率.290
打数69 安打20 本塁打1 得点8
三振11 四死球6 犠打6 盗塁3
失策2
試合の展望(見所)
共に複数の投手が投げ、センバツのマウンドを経験している両校。
國學院久我山はエース成田投手が1回戦の22日の1回戦から休養が取れている。一方、星稜のエース マーガード投手は、準々決勝の前日(27日の大垣日大戦)で87球投げ疲れの影響がでるか?この試合もマーガード投手が右手を気にしていた点が少し気になる。
打撃陣は國學院久我山は、セフティーバントや足を絡めて相手投手にプレッシャーを与え、星稜も確実に得点圏に走者を進め相手投手にプレッシャーを与える。
國學院久我山が勝利すると予測するが、星稜の打撃陣が奮起すれば星稜にも勝機がある。
結果
星稜 |000|200|000| 2
國學院久我山|000|040|00x| 4
両校ともに粘りの投球で失点を防いだ両校。得点の機会は9回中1回のみ。
星稜は4回、先頭打者がエラーで出塁し、2死後に4安打2得点。一方、國學院久我山は、5回先頭打者が四球で出塁。1点を返し、継投後にエラーで同点。そして下川辺選手の本塁打で逆転。
両校最後まで集中力を切らずに戦い抜いた。
林監督!長い間お疲れ様でした。
市和歌山 VS 大阪桐蔭
センバツ成績
市和歌山(近畿/和歌山)
1回戦 ○5‐4 花巻東
2回戦 ○2‐1 明秀日立
投手成績:防御率2.50
失点5 自責点5 投球回数18回
被安打18 奪三振16 四死球6
※米田天翼:294球(決勝までの残投球数:359球)
打撃成績:打率.281
打数64 安打18 本塁打0 得点7
三振5 四死球1 犠打3 盗塁0
失策1
大阪桐蔭(近畿/大阪)
1回戦 ○3‐1 鳴門
2回戦 不戦勝 広島商
投手成績:防御率1.00
失点1 自責点1 投球回数9回
被安打6 奪三振9 与四死球1
※川原投手:108球(決勝までの残投球数:392球)
試合の展望(見所)
連戦になる市和歌山と、不戦勝があり休養が取れている大阪桐蔭の対戦。
市和歌山は強打の花巻東、明秀日立を接戦で勝利を掴んできたが、既にエース米田投手が294球を投げている。しかも、準々決勝の前日(27日の日立秀明戦)で141球投げており、連投となるか?1,2回戦は接戦を制しチームに勢いはある。
大阪桐蔭は、複数投手を擁し、しかも24日に川原投手が108球のみと投手陣に余裕がある。一方、打撃陣は鳴門の冨田投手に苦戦をし、どこまで修正が出来ているか?
大阪桐蔭が勝利すると予測するが、序盤に市和歌山が先手が取れれば市和歌山にも勝機がある。
結果
大阪桐蔭|200|048|300| 17
市和歌山|000|000|000| 0
市和歌山の先発は今大会初登板の淵本投手。初回制球が定まらず連続四球。踏ん張って2失点に抑え、修正が出来たが5回の先頭打者 谷口選手に本塁打を打たれ、再度自分のピッチングが出来なくなってしまった。リリーフした米田投手投手は明らかに疲れを感じた。3戦連続強打のチームとの対戦は自信と課題を見つけられたと思う。
一方、大阪桐蔭は、「1試合での最多本塁打」のセンバツ記録タイの6本塁打(6本塁打は昭和59年PL学園 桑田氏、清原氏の世代)の猛攻!7、8回は別所投手、9回に南投手共に安打を許さない完封リレー!選手層の厚さを感じた。
これまでの対戦
酔っ払いの「つぶやき」
2回戦までに延長13回のタイブレークが3回、延長含めて接戦が多いですね!
どのチームが勝つか?最後まで分からない!
完読!ありがとうございます!