高校野球

歴代のサプライズ選考!不可解な選考結果Best3【センバツ高校野球】

センバツ出場校発表はいつもドキドキ!

だが時に、「なんじゃこりゃー」とジーパン刑事のように叫びたくなる選考も!

そもそもセンバツ高校野球とは、なんぞや!・・・と。

毎日新聞社日本高校野球連盟の共催で、毎年春に各地区推薦校を招待して甲子園球場で行われる高校野球大会」

つまり、主催者が招待する試合であり、主催者の意思が働く大会です。故に、時として第三者には理解できない選考も。

主催者側は、高校球児に「フェアプレー、マナー、きびきび、はつらつ」などと、「結果(勝利)」以外の選考基準をあげながら、主催者側は、選考過程等を「公開になじまない」と密室での選考!?。事実を伝えなければならない新聞社が主催者にいるのに・・・!。

今回は、21世紀に入っても、「なんじゃこりゃー」と叫んだ選考Best3を紹介!

※ 選考された高校に文句はございません。
※ 2024年センバツ出場校は1月26日(金)に決定しました。波乱はありません。

センバツ特集
2024年 春のセンバツ甲子園特集2024年3月に開催される「第96回選抜高等学校野球大会」に関する記事をまとめたページです。...

1位 歴代最悪の選考!「中京枠」?

2022年 東海地区選考

東海大会の試合結果(2021年秋季大会)

日大三島(静1)6-3 聖隷クリストファー(静2)
日大三島(静1)10-5 大垣日大(岐2)
至学館 (愛2) 8-9 聖隷クリストファー(静2)

黄色マーカーの高校が選出校
 青色マーカーの高校が落選校

予測と結果

【予測】

センバツ出場枠:2

優勝校の「日大三島」(静岡1位)は確定。準優勝校の「聖隷クリストファー」(静岡2位)は「日大三島」と同じ静岡県。「地域性」のマイナス面はある。

だが、大敗したわけではないので、「聖隷クリストファー」が確定と見られていたが・・・。

【結果】

優勝校の「日大三島」は予測通りに問題なく選出。そして事件は2校目で起きた。

なんと、ベスト4の「大垣日大」が選出。準優用の「聖隷クリストファー」が落選したのだ!

選出理由として、「個人の力量」など不可解な理由。「地域性」が考慮されたと思いましたが、「地域性は考慮なし」と断言。

本件は、署名運動にまで発展。だが、署名提出前に主催者側は、「詳細内容の公開はなじまない」、「これ以上の説明は控えたい」と幕引き。

高校球児に求めている事とは裏腹に、曖昧で逃げ腰の対応。

地域性は考慮あり」であれば、100%納得できなくても、「複数の都道府県」の高校にもチャンスか!?と渋々納得できたのに、「地域性は考慮なし」と断言。そして、その他の理由は曖昧。

密室での利害関係を感じてしまう歴代最悪と感じた選考でした。

東海地区4県の中で、唯一の中京地区に該当しない「静岡県」。中京派閥は、静岡県がセンバツ出場枠を独占するのが許せなかったのか・・・!?

選出された「大垣日大」のセンバツ結果

1回戦:○6-1 只見(21世紀枠)
2回戦:●2‐6 星稜(石川)

サプライズ選出か?聖隷クリストファー(静岡)落選について考える(センバツ高校野球)疑問が残る東海地区の選出結果。夢託も、聖隷クリストファーが選出されると思っていた。懸念していたのは「地域性」だから、「地位性は考慮した」と言ってくれれば、少しは納得したかもしれない!今回は本当に客観的な点はあるのか?納得できないので、選出結果を検証していきます。...

本件をきっかけにガイドラインが出来ましたが・・・。個人的には「招待試合であり、主催者の意思が働く大会です。」を明文化しただけのような・・・?

2位 無理がありすぎる「センター返し枠」?

2003年 近畿地区選考

近畿大会の試合結果(秋季大会2002年)

  平安 (1)6-3 智辯和歌山(和3)
  平安 (京1)4-3 斑鳩 (奈1)
智辯和歌山(和3)9-0 東洋大姫路(兵3)
  平安 (京1)7-5 近江(滋1)
智辯和歌山(和3)7-4 箕島(和2)
  斑鳩 (奈1)5-4 南部(和1)
東洋大姫路(兵3)2-1 育英(兵1)
1  平安 (京1)3‐1 東海大仰星(大2)
智辯和歌山(和3)3-0 北嵯峨(京1)
  斑鳩 (奈1)3-6 神戸国際大(兵2)
東洋大姫路(兵3)4-2 近大付(大1)
  近江 (滋1)9-0 大産大付(大3)
  南部 (和1)6-5 京都成章(京2)
  箕島 (和2)8-4 水口東(滋2)
  育英 (兵1)6-1 天理(奈1)

黄色マーカーの高校が選出校
 青色マーカーの高校が落選校

予測と結果

【予測】

センバツ出場枠:6

ベスト4以上に進出した高校は確定。5校目も優勝校の「平安」に善戦した「近江」。

6校目の予測は意見が分かれたが、「育英」に勝利した「東洋大姫路」が、準決勝で「智辯和和歌山」に大差で敗れているので、「南部」が有利か。

【結果】

5校目までは、大方、予測通りの展開。

6校目をどうするか?比較されたのはやはり「南部」「育英」・・・。ここで事件は起きた。

なんと、近畿大会1回戦敗退の「近大付」を含めた3校での比較となったのだ。

そして、「センター返しができる粘り強い打線」を理由に、1回戦敗退の「近大付」が選出。ベスト8校の「南部」「育英」「箕島」が落選する事となった。

出場校ありき」と感じた選考。こんな物語があったのかな?

「センター返し枠」誕生秘話

2002年秋季近畿大会。まさかの大阪3校が全て1回戦敗退。

これまで、大阪の高校がセンバツに出場できなかったのは1927年の1回のみ。戦前である。

そんな大阪府の連続出場が途切れる可能性がある選考に俺は立ち会うことになってしまったのだ。

選考会議では、5校目までは比較的簡単に選出されていった。

そして6校目をどうするか?

南部」「育英」どちらにするか・・・。俺の中では「南部」でほぼ決まっていた。

そんな時、誰かが「大阪が出場しないセンバツは盛り上がりに欠けますよ。何としても、大阪の高校が選出できる理由を考えませんか?」

異議を唱える者は少なかった。俺も確かにと思った。

最初に議論された大阪3校の比較では、府大会優勝校の「近大付」が、近畿大会でも接戦だったので、他の2校より上だと簡単に決まった。

では選考理由をどうしようか!?

これまで選出してきた5校は全て異なる府県から選出され、大阪府のみが選出されていない。

早々と「地域性の考慮が使えるのでは!」と案が出たが、「1回戦敗退しても地域性だけを理由に選出した例は作りたくない。」と反対意見が多く、直ぐに却下されてしまった。

ここからが難航した。ベスト8校より上回る理由を見つけなくてはならない。そもそも1回戦で敗れている為、無理難題の議論である事は承知の上だったが・・・。

選考会議は沈黙し、時計の針の音だけが鳴り響く。

数年前までは会議中でもタバコを吸えたが、今は禁煙となっている。大多数の選考委員は喫煙者。ニコチンが切れた者は、時計の針の音でイライラが加速していく。

ピリピリ感がもの凄かった!

そして、例に漏れず俺もニコチン中毒者だ。タバコが吸いたい。休憩にならないかな!?と思っていると先程の休憩中に耳にした会話が頭をよぎった。

「東洋大姫路のアン投手。ありゃドラフトにかかるだろうね。いいピッチャーだよ。」

「近大付も、センター返しを意識したバッティングで対抗したけど、最後まで打ち崩せなかったよな」

「でも9回に1点返す粘りを近大付も見せたよね」

ついにそれらしい理由を見つけた「センター返し・・・。好投手・・・粘り・・・」

ついに俺の中での選考理由が完成した。

俺はすぐに「好投手のアン選手に対し、センター返しで粘り強く戦った事が評価できるのではないいか」と提案した。

だが、「アン投手とは育英も対戦し、しかも、智弁和歌山戦では大量失点!名前を出して甲子園で大量失点されたら敵わんわ!」と一蹴。

空気を更に重くしてしまった。

「大阪からの選考は無理ではないか」と意見も出るが、賛成多数には至らず。

そして誰かが言った「近大付は実際に打力を評価できると思いますし、この際、センター返しができる粘り強い打線で良いのでは!」

俺だけではなく、この会場にいたみんなが呪縛から解き放たれた。「それが理由なら、1回戦敗退も、ベスト8も関係ないね。」と・・・。

これが、伝説の「センター返し枠」が誕生した瞬間だった。

その時の俺たちは、大阪の連続出場を途切れさせない事に執着していた。そして、無理難題の議論で精神的にも極限まで追い詰められていた。だから、それらしいこの理由が名文句に見えてしまったのだ。

そしてこの名文句が、違う形で後世に語り継がれているとは・・・。

選出された「近大付」のセンバツ結果

2回戦(初戦):●8‐16 遊学館(石川)

類似の選考理由

2009年の中国・四国の比較枠での選考でも、「全員が腰を落として、しっかり守る開星」と「尽誠学園の守備はまだまだ未完成」を理由に「開星」が選出されました。

3位 都市伝説「●●高校枠」が存在した!?

2019年 関東・東京地区選考

関東大会・東京大会の試合結果(秋季大会2018年)

関東大会
桐蔭学園(神2)9-6 春日部共栄(埼1)
桐蔭学園(神2)4-2 習志野(千2)
春日部共栄(埼1)2-1 山梨学院(山1)
桐蔭学園 (神2)8-1 佐野日大(栃2)
春日部共栄(埼1)9-2 横浜(神1)
 習志野 (千2)8-4 東海大甲府(山1)
山梨学院 (山1)9-1 前橋育英(群1)
東京大会
国士館 4-3 東海大菅生

予測と結果

【予測】

センバツ出場枠:関東4
        東京1
        関東・東京1

関東4校は、ベスト4以上の高校、東京1校は優勝校の「国士館」でほぼ確定。

そして、毎年議論になる関東・東京の比較1校。

まず、関東の関東ベスト8の4校は全て準々決勝で大敗。

横浜」は県大会で地区優勝校の「桐蔭学園」に勝って入るものの、地区準々決勝でコールド負け、「前橋育英」もコールド負け、「東海大甲府」もスーパーシードでの初戦敗退。

消去法で残った「佐野日大」が地域性でも優位に立ち関東5校目。

だが、関東ベスト8の4校は、東京の準優勝校の「東海大菅生」と比較すると失点が多く、関東5校目を考える以前に「東海大菅生」かと思われたが・・・。

【結果】

関東・東京の比較1校までは、予測通りに選出。

やはり議論は、関東・東京の比較1校。

まず、関東の5校目にコールド負けをした「横浜」が「佐野日大」より評価が上回り関東・東京の比較に!これにも少し驚いた。

更に、事件はこの後に起きた。

東京の2校目は予想通り、「東海大菅生」が選出され「横浜」との比較に!そして「横浜」が選出される。

横浜」の選出理由としては、ドラフト候補として注目されていた「及川投手を擁する」、「県大会で、桐蔭学園に11-2で大勝した」。そして落選した「東海大菅生」は、「東京大会は関東大会と比べて低調」を理由に「東海大菅生より横浜のほうが総合力で上回る」と評価された。

毎年議論になる関東・東京の比較枠だが、直接対決したわけでもないのに東京大会の方が低調とは・・・。ちなみに、明治神宮大会では、関東1位の桐蔭学園は、1-10で筑陽に7回コールド負け、東京1位の国士館は3-7で札幌大谷に敗れました。

桐蔭学園に勝利した筑陽札幌大谷に2-5で敗れ、「東京大会の方が低調」の根拠はどこにあるのかが謎。

横浜」が選考された事で、関東大会準々決勝を「コールド負け」しても選出される前例が出来ました。

そして2001年以降、「横浜」が関東大会でベスト8だったのは4回。その内、県1位だった3回は全て関東・東京の比較1校で選出される100%の確率。

県1位で関東ベスト8以上に入れば、センバツに出場できる「横浜枠」があるのか!と疑ってしまう選考状況!

横浜枠が存在する!」信じるか、信じないかはあなた次第です!

歴代の関東・東京の選出校

→ こちらをご覧ください

関東大会でベスト8だった横浜
秋季県大会地区大会
2018年
セ出場
優勝
〇11-2桐蔭学園
ベスト8
●2-9 春日部共栄
2016年
準優勝
●4-7 慶応
ベスト8
●2-5 健大高崎
2013年
セ出場
優勝
○4-2 日大高
ベスト8
●3-5 佐野日大
2011年
セ出場
優勝
○4-3 東海大相模
ベスト8
●2-6 作新学院
上記で選出された「横浜」のセンバツ結果

2019年
1回戦:●5‐13 明豊(大分)

2014年
1回戦:●5-9 八戸学院光星(青森)

2012年
1回戦:○4-0 高知(高知)
2回戦:○7-1聖光学院(福島)
準々決:●2-4関東一(東京)

【予測&結果】第95回センバツ高校野球大会出場校(2023年度)2023年選抜出場校が確定しました。出場校の新聞の評価、秋季大会の成績は下記をご覧ください。明治神宮大会は、大阪桐蔭が高校の部では史上初の2連覇を達成!大阪桐蔭は今年も強いですね!明治神宮枠は近畿が獲得しました!準優勝の広陵や夏の甲子園優勝メンバーが多数残る仙台育英も戦力が充実!あと一歩のところでした。今回は21世紀枠を含めてセンバツ高校野球大会出場校を予測していきます。選抜優勝校予測は、こちらをご覧ください。...

選抜高校野球大会 選考ガイドライン(選考基準)

2022年は東海地区2枠中、準優勝校の「聖隷クリストファー」が落選するサプライズ的な選考がありました。それをうけて、選考ガイドラインが出来ましたが結局、大きな変更点は見当たりません。

選出の理由を客観的に説明して欲しいですね!

基本原則

  1. 選抜高校野球大会は招待大会であり、選考委員が、選考委員会において厳正、公平に出場校を選出する。
  2. 本大会の特色は予選を持たないことである。秋季大会の試合結果は重要ながらも、あくまで参考資料の一つである。
  3. 本大会の理念を実現するため、勝敗のみにとらわれず、出場にふさわしい学校を選出する。
  4. 選考委員それぞれが選出の理由を客観的に説明できるように努める。

①~③は従来の再確認で、センバツは、あくまでも招待試合で運営側が選考する事を明記した内容。

④の「選出の理由を客観的に説明できるように努める。」
→ 説明しようとしたけど、出来ない事もある。と逃げ道を明記した感じる。

評価のポイント

  1. 秋季大会の試合結果、試合内容をもとに評価する。その割合は同程度とし、総合的に判断する。
  2. 試合内容については、投手力、打撃力、守備力、機動力など技術面のみならず、作戦の徹底、創意工夫、粘り強さといった試合運びや、フェアプレー、マナー、きびきび、はつらつとした動きといった野球に取り組む姿勢のほか、戦力のバランスやチームの潜在能力、大会を通しての成長ぶり、チームワークなども評価の対象とする。
  3. 複数の学校の評価が並んだ場合、できるだけ多くの都道府県から出場できるよう地域性も考慮する。
  4. 秋季大会については、府県大会についても参考とするが、選考委員が視察する地区大会の結果、内容を優先する。

②の「マナー、きびきび、はつらつとした動きといった野球に取り組む姿勢」「チームの潜在能力、大会を通しての成長ぶり」

→ 客観的に説明できるのかな?しかも野球のマナーって何?

センバツ特集
2023年センバツ高校野球特集~優勝校予測・試合の展望・ドラフト候補など~2023年3月に開催される「第95回選抜高等学校野球大会」に関する記事をまとめたページです。出場校予測、優勝校予測、歴代の成績やドラフト候補などをご紹介。...
高校野球漫画 監督が主人公編

ラストイニング

【作者】
中原 裕
【原作者】
神尾 龍
【掲載紙】
ビッグコミックスピリッツ
(小学館)
【連載時期】
2004年~2014年
【単行本】
完結44巻

完読!ありがとうございます!

皆さんはどんな不可解選考が印象に残っていますか?

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