祝!健大高崎
32校の出場校について戦力分析を行ったが、昨秋の時点では、大阪桐蔭の前田投手のように、ドラフト1位候補確実視される選手は不在。
だが、ドラフト注目選手は多く、冬を越えて春の選抜で急上昇する可能性のある好選手が例年以上に多い。21世紀枠から選出された別海、田辺もチーム防御率は1点台。出場32校と比較をしても10位内に入り、久しぶりの初戦突破も期待される。←結果は21世紀枠共に初戦敗退
2024年の選抜から低反発バットの導入されるが、それ以上に好投手が多いこともあり1回戦から波乱が予想される。
そんな中、優勝予想を1校に絞るなら経験値が高い広陵と予想しています。←結果は2回戦敗退
※ スポーツ紙の評価は、スポーツ報知、サンケイスポーツ、スポーツニッポン、日刊スポーツの4つの新聞に、週刊ベースボール(別冊)を加えた5媒体の評価です。
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大本命と予想
●経験豊富なバッテリー『広陵』
広陵は明治神宮大会の初戦(星稜戦)で敗退したが、絶対的エースの髙尾投手と只石選手は1年生からバッテリーを組み、昨年の選抜ではベスト4に貢献した。夏の甲子園も含めて今回で3回目の甲子園出場となる。
髙尾投手は、2022年センバツで防御率1.78(3試合25回1/3)、夏の甲子園で2.12(2試合17回)という好成績を残した。明治神宮大会の星稜戦では打ち合いになったが、中国大会では1.50(3試合24回)と安定した投球を見せている。新2年生の堀田投手も急成長。中国大会決勝戦(創志学園)では1失点完投と結果を残した。
打撃陣は昨年と比較すると長打力はないものの、下級生の頃から主力だった濱本選手や只石捕手と野球を知っている選手が多く得点能力が高い。
「春の広陵」は2024年も投打ともに力がある。
スポーツ紙の評価は、5紙がA評価。
対抗と予想している4校
●明治神宮大会覇者!『星稜』
32年ぶりに明治神宮大会を制し、優勝候補の一角に躍り出た星稜。左右のエース、佐宗投手と新2年生の道本投手はともに安定感があり、完投力も兼ね備えている。秋季公式戦13試合で防御率1.95、北信越大会4試合では1.09と安定した投球を見せた。
打撃陣も負けてはいない。4番の萩原選手は明治神宮大会で2本のホームランを放ち、長打力を発揮した。明治神宮大会4試合ではチーム28点という得点力も見逃せない。
13試合中6試合が2点差以下(タイブレークは2回)であった秋季は、星稜が緊迫した場面にも強いことを示した。
スポーツ紙の評価は、5紙がA評価。
●絶対的エース小川投手は江川2世か!?『作新学院』
作新学院は明治神宮大会で準優勝した。残るは優勝のみだ。
エース右腕の小川投手は、下級生のころから注目されてきたが怪我等もあり実績を残すことができなかった。新チームでは本領発揮。秋季県大会での成績は不明だが、関東大会では2試合(14回)登板し無失点、明治神宮大会でも3試合(18回)で1失点と大活躍だった。
2番手以降の投手が欲しいところだが、昨年の選抜優勝校の山梨学院は林投手が全試合に登板して優勝したことを思えば、不可能ではない。
打線も関東大会では3試合で27点を挙げ、チーム打率.430という高水準を記録した。打線の連打力はビッグイニングを生み出す可能性がある。
スポーツ紙の評価は、5紙がA評価。
●何だかんだ言って、今年も強い『大阪桐蔭』
大阪桐蔭は、明治神宮大会初戦(関東第一)での失策5が大きく響き敗退だった。春の選抜までに守備力をどれだけ高められるかがポイントだ。
投手陣は、154キロの平嶋選手や146キロの南選手といった本格派の右腕が揃っている。新2年生にも151キロの森選手や150キロの中野選手という右腕がいる。左腕の安福選手も力がある。投手層は選抜出場校の中で最も厚いと言える。
打線も、4番のラマル選手のパワーは群を抜いている。境選手や徳丸選手など、高いポテンシャルを持つ選手が揃っている。
スポーツ紙の評価は、5紙がA評価。
●投(Wエース)打(得点力)で充実『関東第一』
明治神宮大会でベスト4に進出した関東第一。
明治神宮大会では、チーム防御率が4.67と不安を残したが、左右の力のある投手が互いに切磋琢磨している。エースナンバーは、東京大会では左腕の畠中投手が、明治神宮大会では右腕の坂井投手が着けた。尚、東京大会でのチーム防御率は1.44、失点も3点以内に抑え安定感を見せていた。
打線も強力で、1番の飛田選手はミート力に優れ出塁率が高く、4番の高橋選手は勝負強くパワーも持ち合わせている。秋季公式戦でのチーム打率は.386と高く、打線に穴はない。機動力も高いのも魅力的だ。
サンケイスポーツ、週刊ベースボールがA評価、他3紙がB評価。
ダークホースと予測している地区敗退5校
優勝:機動破壊(改)の攻撃野球『健大高崎』
関東ベスト4に進出した健大高崎は、山梨学院に3-2と僅差で敗れた。
出場校の中で打率が.397とトップ、得点が9.44と2位、盗塁が2.89と3位という高い攻撃力を誇る。伝統の機動力に加えて、髙山選手、箱山選手、森山選手の強力なクリーンナップが今チームにはある。
投手陣も左の佐藤投手と右の石垣投手の2枚が揃っている。佐藤投手は6試合(33回)に登板し、防御率0.82、奪三振数が投球回数を上回る好成績を残した。
1回戦:○4-0 学法石川
2回戦:○4-0 明豊
準々決:○6-1 山梨学院
準決勝:○5-4 星稜
決 勝:○3-2 報徳学園
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●絶対的なエースに破壊力ある中軸『愛工大名電』
東海大会準優勝校ながら3番目の選出になった愛工大名電だが、投打のバランが良い。
エース左腕の大泉投手は、11試合中10試合に登板して防御率1.08という素晴らしい成績を残した。伊伊東投手は秋季では怪我の影響があったが、1年秋からベンチ入りをしている最速149キロ右腕。この2人が投手陣の柱。
打線は甲子園に出場した経験がある石見選手、石島選手、宍戸選手が中心となっており、全国でもトップレベルの打撃力を誇り、秋季東海大会では3試合で24点もの得点を挙げた。
●リベンジに燃える『敦賀気比』
計4試合のタイブレークを経験した敦賀気比。敗れた2敗もタイブレークでの惜敗だった。
エース左腕の竹下投手が7試合(56回)に先発登板し4完投、防御率が1.45と投手陣を支えた。
リードオフマンの岡部選手が12四死球とは制球眼が良く、西口選手がチームトップの打率.515、盗塁も4を記録するなど、チームに勢いをつける。
下位打線の小久保選手も.448とつながりだしてくると怖い打線。
準V:昨年準V投手の2本柱『報徳学園』
報徳学園は、昨年の選抜で準優勝した間木投手と今朝丸投手の2人のエースが今季もチームを引っ張る。
間木投手は、秋季公式戦で7試合(41回1/3)に登板し、防御率0.22(自責点1)という圧倒的な安定感を見せた。一方、今朝丸投手も秋季の練習試合で最速150キロをマークした。秋季公式戦では5試合(43回2/3)に登板し、防御率1.82という好成績を残している。
野手陣は打率.297と打撃が不振だったが、秋季公式戦でのチーム失策は1試合当たり0.40という高い守備力を誇った。出場校中2位につけた防御率0.88は、安定した守りの支えもある。
1回戦:○3-2 愛工大名電
2回戦:○6-1 常総学院
準々決:○4-1 大阪桐蔭
準決勝:○4-2 中央学院
決勝戦:●2-3 健大高崎
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●1、2番コンビが打線の起爆剤『明豊』
攻守のバランスが良かった明豊。
チーム防御率は、1.95。1試合当たりの失策が0.44は、出場校の中で3番目と堅実な守備力が光る。
1、2番コンビは打率4割を超えるという高い打撃力を持ち、木村選手は盗塁8、髙木選手は盗塁9という走塁も見せる。髙木選手はチームトップの8四死球を獲得しながらも三振は0という抜群の選球眼も兼ね備えている。
秋季公式戦ではチーム打率.369と出場校中6位、盗塁も1試合当たり2.78と出場校中5位を記録した。
その他、気になる高校は全て!
北海(初戦敗退)は、明治神宮大会で作新学院にタイブレークで惜敗したが、昨夏の甲子園メンバーは5人が残っている。捕手の大石選手、遊撃手の幌村選手、中堅手の片岡選手というセンターラインはそのままで、1番と2番には片岡選手と谷川選手が入る。野手陣の経験値は高い。
経験値が高いのは九州ベスト4だった神村学園(2回戦戦敗退)も同様だ。今岡選手や入耒田選手ら昨夏の甲子園メンバーが9人残る。新チームでほとんど準備期間がないまま公式戦に突入したが、チーム打率は.380(出場校中5位)と高い打力を見せた。
攻撃力では、明治神宮大会でベスト4の豊川(初戦敗退)も負けていない。ニキータ選手を中心とした強力な打線は、1試合平均で9点、東海大会では4試合で34点、明治神宮大会では2試合で12点と高い得点力を発揮した。1回戦敗退
集中打でビックイニングを作る力がある常総学院(2回戦戦敗退)。関東大会でも3試合で41安打21得点だった。4番の武田選手が秋季公式戦で打率.409を記録。
昨夏優勝校の山梨学院(ベスト8)も2連覇がかかる。
投手陣に強みがある高校は多数ある。
スポーツ紙からA評価があったのは、青森山田(ベスト8)と八戸学院光星(2回戦戦敗退)の東北(青森)の2校。共に投手力がある。
青森山田(ベスト8)はチーム防御率は1.55で、出場校の中では7位に入る。エースの関投手と、八戸学院光星戦でノーヒットノーランを達成した櫻田投手の2本柱が安定したピッチングを見せる。野手陣も、中学時代(青森山田シニア)にリトルシニア日本選手権(2021年、2022年)で優勝した経験を持つ選手が多くいる。
八戸学院光星(2回戦戦敗退)は左腕3本柱。東北大会3試合(17回)の登板だった洗平投手が、防御率0.53と安定感抜群。岡本投手や秋に飛躍した森田投手もイニング数を上回る奪三振を記録した。
左(山口投手)右(中野投手)の二枚看板の創志学園(2回戦戦敗退)も秋季公式戦では出場校中3位の1.03と投手力が武器だ。
辻井投手から平投手への必勝リレーで勝ち上がってきた高知(初戦敗退)。
チーム防御率が0.71(出場校中1位)の京都国際(初戦敗退)は、中崎投手が8試合に先発登板し、7完投。62回を投げて防御率0.73だった。
全9試合完投した冷水投手の耐久(初戦敗退)。マダックスを達成した近江(初戦敗退)の西山投手。
好投手が多く、あげだすと切りがないのでここまで・・・。今年は初戦から面白い♪
第96回選抜高等学校野球大会
大会スケジュール
日程:2024年3月18日~3月30日予定
試合を左右するルール改定
ルール改定があり、2024年の優勝校予想が難しい!
低反発バットの導入
日本高野連の実験によると、「今までのバットと比べて打球の初速は約3.6%低下し、飛距離も5、6m短くなる」と言っている。
ローゲームが多くなるかと予想していたが、練習試合解禁後の練習試合では対応できている選手も多く、本塁打も見られる。
ただし、打球音が変わることや、芯で捉えると従来通り飛ぶことから、外野手の守備がより重要になってきそうだ。
投手への声掛け制限
試合の進行をスムーズにするために、捕手を含めて内野手が、投手のもとへ行く回数は、「1イニングにつき1人1回まで」に制限された。これは、投手陣の精神的なタフさが求められる。
二段モーション解禁
高知の辻井選手が二段モーションを解禁後に試しているとの情報がありました。
ベンチ入りメンバー増
18人から20人にベンチ入りメンバーが増えました。
2024年センバツ高校野球。
皆さんの優勝校候補はどこですか?
完読!ありがとうございます!