死のDゾーンとも呼ばれているが、明治神宮大会準優勝の作新学院に、地区優勝校の北海、大阪桐蔭。昨春準優勝の報徳学園に昨夏ベスト4メンバーが多数残る神村学園、投打に充実の愛工大名電、常総学院、粘り強い日本航空石川とどこが勝ち上がっても驚かない顔ぶれだ！
今回は各試合の試合の展望、勝敗予想をしていきます。
※本ページは、各試合の展望を追記して再投稿をしています。
下記の高校名クリックすると各校の戦力分析のページに移動します。
Dゾーンの出場校
前半
| 評価 | 防御率 | 打率 | |
| 神村学園 選：2回戦敗退 鹿児島1位 九州4強 – | A0 B4 C1 | 2.33 （27位） | .380 （5位） |
| 作新学院 選：1回戦敗退 栃木1位 関東1位 神宮2位 | A5 B0 C0 | 2.16 （22位） | .325 （16位） |
| 大阪桐蔭 選：ベスト8 大阪1位 近畿1位 神宮初戦 | A5 B0 C0 | 1.78 （12位） | .310 （21位） |
| 北海 選：1回戦敗退 – 北海道1位 神宮初戦 | A0 B5 C0 | 1.18 （4位） | .319 （19位） |
後半
| 評価 | 防御率 | 打率 | |
| 愛工大名電 選：1回戦敗退 愛知1位 東海2位 – | A0 B5 C0 | 2.30 （24位） | .393 （3位） |
| 報徳学園 選：準優勝 兵庫1位 近畿8強 – | A0 B5 C0 | 0.88 （2位） | .297 （27位） |
| 日本航空石川 選：1回戦敗退 石川2位 北信越4強 – | A0 B3 C2 | 2.09 （19位） | .309 （22位） |
| 常総学院 選：2回戦敗退 茨城1位 関東4強 – | A0 B5 C0 | 1.98 （17位） | .343 （13位） |
※スポーツ紙の評価は、スポーツ報知、サンケイスポーツ、スポーツニッポン、日刊スポーツの4つの新聞に、週刊ベースボール（別冊）を加えた5媒体の評価です。
決勝進出は？
ベスト4以上はどちら？
2回戦の試合の展望
神村学園 2-4 大阪桐蔭
試合日程
3月27日（水）【第8日目 第3試合】
試合の展望・見どころ
勝利校予測は大阪桐蔭です。
打撃はどちらも出場校トップクラス。共に多くの四球を奪い得点に繋げた両行の対戦。
投手力で大阪桐蔭が勝利すると予想しているが、神村学園の正林選手は本塁打を放っている。共に投手陣は無駄な四球からの大量失点を避けたい。
結果は、大阪桐蔭が勝利！
神村学園が4安打に抑えられるも、そのうち3安打が正林選手。
1回戦の成績
| 神村学園 | 大阪桐蔭 | |
| .258 31打数8安打 | 打率 | .308 26打数8安打 |
| 4 | 三振 | 2 |
| 7 | 四死球 | 11 |
| 3 | 犠打 | 1 |
| 2 | 盗塁 | 2 |
| 6-3作新学院 | 試合 | 7-1北海 |
神村学園の投手陣
| 試合 | 回数 球数 | 防御率 | 三振 四死球 | 失点 自責 |
| 上川床 勇希 | 5回 86球 | 0.00 | 7 2 | 2 0 |
| 千原 和博 | 0回2/3 15球 | 2.25 | 1 1 | 0 0 |
| 釜 昊暉 | 0回1/3 13球 | 27.0 | 1 0 | 1 1 |
| 今村 拓未 | ３回 41球 | 0.00 | 2 0 | 0 0 |
大阪桐蔭の投手陣
| 試合 | 回数 球数 | 防御率 | 三振 四死球 | 失点 自責 |
| 平嶋 桂知 | 7回 105球 | 0.00 | 7 0 | 1 0 |
| 中野 大虎 | 1回 16球 | 0.00 | 2 0 | 0 0 |
| 南 陽人 | 1回 17球 | 0.00 | 1 1 | 0 0 |
報徳学園 6-1 常総学院
試合日程
3月27日（水）【第8日目 第4試合】
試合の展望・見どころ
勝利校予測は報徳学園です。
雨天順延の影響があり、常総学院が優勝するには1回戦を含めて１週間で5試合。連戦が続くだけではなく、1人の投手が１週間で投げられるのは500球までとエース小林選手（1回戦119球）を含めた投手起用で不利な状況になってきた。休養は1日のみ。2番手投手がどこまで仕上がっているか？
一方、報徳学園は、間木投手と今朝丸投手の両右腕が甲子園を経験し、1回戦は100球以下に抑えられ4日間の休養もできている。
投手力で報徳学園が有利と予想しているが、1回戦は、抑えられてしまった常総学院打線だが、打力は出場校中トップクラスの力があると思う。常総学院打線が序盤に火を噴けば、逃げ切るかもしれない。
1回戦の成績
| 報徳学園 | 常総学院 | |
| .297 37打数11安打 | 打率 | .185 27打数5安打 |
| 8 | 三振 | 6 |
| 2 | 四死球 | 6 |
| 1 | 犠打 | 2 |
| 2 | 盗塁 | 0 |
| 3-2愛工大名電 | 試合 | 1-0日本航空石 |
報徳学園の投手陣
| 試合 | 回数 球数 | 防御率 | 三振 四死球 | 失点 自責 |
| 今朝丸 裕喜 | 7回 87球 | 1.29 | 6 2 | 1 1 |
| 間木 歩 | 3回 38球 | 0.00 | 1 2 | 1 0 |
常総学院の投手陣
| 試合 | 回数 球数 | 防御率 | 三振 四死球 | 失点 自責 |
| 小林 芯汰 | 9回 119球 | 0.00 | 9 2 | 0 0 |
1回戦の試合の展望・結果
神村学園 6-3 作新学院
試合日程
3月22日（金）【第5日目 第1試合】
試合の展望・見どころ
勝利校予測は作新学院です。←ハズレ
ドラフト注目の小川投手がいる作新学院と、打力がある神村学園との対戦となった。昨夏甲子園ベスト4の打線がほぼ残る神村学園が小川投手をとらえることができるか？この試合は、小川投手のいる作新学院が有利と予想。だが、神村学園の今村投手も好投手。神村学園が先手を取ったら投打で勢いに乗ってきそう。
結果は、神村学園が勝利！
神村学園が先制、作新学院も6、7回に反撃に出るも神村学園の勢いは止まりませんでした。作新学院の小川投手は140超えはあったものの、制球が定まらなかった。
神村学園は、今村投手が全８試合（42回1/3）に登板し防御率2.55。昨夏甲子園を経験している。経験豊富な野手陣は、1試合当たりの失策が出場校中7位の0.63個と堅守。
打線は昨夏ベスト４の経験者が多数残り、チーム打率は.380（出場校中5位）。破壊力は、全国トップクラスを誇る。チームトップの打率は、今岡選手が打率.517。４番の正林選手は打率.320、8打点だった。
作新学院の、小川（哲）投手が9試合（59回）に登板し防御率1.37。関東大会では２試合（14回）に登板し自責点は0。明治神宮大会でも3試合（18回）に登板し自責点1のみと強豪校相手に安定感が抜群だった。
打線は、チーム打率.325（出場校中16位）。関東大会では、3試合で27得点、打率.430だった。新２年生の小川（亜）選手はチームトップの打率.448を記録。選手層も厚く途中出場してくる選手のレベルも高い。
大阪桐蔭 7-1 北海
試合日程
3月22日（金）【第5日目 第2試合】
試合の展望・見どころ
勝利校予想は大阪桐蔭です。
この試合は打力で大阪桐蔭がが有利と予想。だが、北海も、センターラインを中心に昨夏甲子園2勝メンバーが残る。松田投手の粘りの投球によって、北海にも勝機が見えてくる。
結果は、大阪桐蔭が勝利！
松田投手が2回2/3で与四球8と攻めきれなかった。
大阪桐蔭は手陣が充実。平嶋投手は最速152キロ。新２年生コンビの中野投手や森投手も最速150キロ前後だ。ただ、1試合平均の失策数が1.50（出場校中29位）と課題を残している。
打線もチーム打率.310（出場校中21位）と圧倒的な成績は残していないものの、ラマル選手や徳丸選手らポテンシャルの高い選手が揃う。ラマル選手のパワーは新基準のバットも影響ないか？
北海は、エース右腕の松田投手が秋季公式戦で8試合中7試合（42回）に登板し防御率1.50と台頭。敗れた作新学院戦でも9回を無失点に抑えている。
野手陣は捕手の大石選手、二塁手の谷川選手、遊撃手の幌村選手、右翼手の宮下選手、中堅手の片岡選手とセンタラインが残った。経験豊富な野手陣が投手陣の力投に応えられるか？
愛工大名電 2-3 報徳学園
試合日程
3月22日（金）【第5日目 第3試合】
試合の展望・見どころ
勝利校予測は報徳学園です。
投打で充実している愛工大名電と昨春準優勝投手が残る報徳学園との対戦となった。愛工大名電の方が打力がある。しかい、報徳学園の投手陣がそれを上回ると予想している。
だが、愛工大名電の投手陣もよく、報徳学園打線が援護できるか不安が残る。
結果は、報徳学園が勝利！
愛工大名電が先制するも7回に追いつかれタイブレークでの敗退。
愛工大名電は、エース左腕の大泉投手が11試合中10試合に登板し防御率1.08と安定感抜群。右腕の伊東投手らもレベルが高い。
打線は、チーム打率.393（出場校中3位）と、上位から下位までのつながりは全国トップクラス。特に甲子園を経験している3番の石見選手、4番の石島選手、5番の宍戸選手のクリーンナップの破壊力は強力だ、
報徳学園は、昨春準優勝に貢献した間木投手と今朝丸投手の両右腕が健在。秋季公式戦でのチーム防御率は0.88と出場校中2位だった。間木投手は、秋季公式戦では7試合（41回1/3）を投げて0.22（自責点1）と安定感抜群。今朝丸投手は秋季公式戦では5試合（43回2/3）を投げて1.82だった。
打線は、チーム打率.297（出場校中27位）と3割を切った。本塁打も0と、前チームに比べて破壊力はないものの、1試合平均の盗塁数が2.60（出場校中7位）。昨年の選抜を経験している福留選手、齋藤選手が秋は不調だった。彼らが復調してくると、打線の厚みが増してくる。
日本航空石川 0-1 常総学院
試合日程
3月23日（土）【第6日目 第1試合】
試合の展望・見どころ
勝利校予想は、常総学院です。
1回戦最後の対戦は、被災地からの出場となる粘り強い日本航空石川と総合力が高い常総学院との対戦となった。日本航空石川は、地震の影響を受けながらも、周りの支援で一体感が増している。解禁後の練習試合も好調だ。だが、この試合は、総合力のある常総学院が有利と予想。日本航空石川の投手陣がどれだけ粘れるか？
結果は、常総学院が勝利！
両校5安打だったが、常総学院は6回に、四球→ボーク→犠打→犠飛とノーヒットでの決勝点を獲得した。
日本航空石川はチーム防御率2.09（19位）だったが、蜂谷投手、猶明投手、長井投手の右腕トリオに、左腕の川俣投手の新2年生投手が台頭してきた。
秋季固定できなかった打線も打率.423を記録した河田選手、打率.345の早川選手ら背番号が二桁台だった選手が奮起した秋季大会だった。
常総学院は、エース右腕の小林投手が秋季公式戦10試合（47回1/3）に登板し、防御率2.09。最速149キロの直球で勝負ができる。
みぎの 巧打者が多く、リードオフマンの丸山選手がチームに勢いをつけ、1年時から4番を任される武田選手が勝負強く打率.409、打点13、本塁打2。打順に関係なく打力があり、火が付くと止まらない爆発力がある。
Dゾーンからのベスト4予想
このDゾーンからベスト4に進出するのは、昨年の選抜で準優勝にけん引した間木投手、今朝丸投手が残る報徳学園と予想している。
だが、報徳学園は1回戦から愛工大名電。投手陣も安定していて、打力がある。報徳学園の打線がカギになってくるか。
2回戦で対戦する日本航空石川もしくは、常総学院は、解禁後の練習試合を見ても対応できていそうだ。
Dゾーン前半は大混戦だ。明治神宮大会2位の作新学院は、昨夏ベスト4メンバーが多数残る神村学園、5紙の評価がすべてAだった大阪桐蔭に、昨夏2勝メンバーが多数残る北海と地力のある高校が集まった。
その他のゾーン
八戸学院光星、関東第一、田辺、星稜（ベスト4）
近江、熊本国府、豊川、阿南光（ベスト8）
敦賀気比、明豊、学法石川、健大高崎（優勝）
創志学園、別海、山梨学院（ベスト8）、京都外大西
耐久、中央学院（ベスト4）、宇治山田商、東海大福岡
広陵、高知、京都国際、青森山田（ベスト8）
